anttiorbの映画、映像の世界

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カル

1999年作品、チャン・ユニョン監督、ハン・ソッキュシム・ウナ出演。

ある部屋に入っていく男、しばらくしてその男は手術台で寝ていた。 死んでいるのか? 手袋をした手がメスを握った。 脇の下から、男を割いていく。 腕を切り落とす。 とうとうバラバラにされてしまう。 下から血抜きをしている。 黒いごみ袋に入れられ、車で運ばれていった。
チョ刑事(ハン・ソッキュ)は殺人現場に来ていた。 彼はある疑いをかけられていた。 しかし汚名を晴らすため現場で手柄をあげる必要があった。
警察学校のエリートだった彼はただでさえ妬まれていた。 しかし決して泣き寝入りするような軟な男でもなかった。 オ刑事(チャン・ハンソン)は彼の唯一の理解者だった。
二人はバラバラ殺人に遭遇した。 しかしこの体は何か変だった。 鑑識のク博士がやって来た。 彼の見立てでは、バラバラ死体の足は別人のもので、切り口は解剖に長けている者の仕事ということだった。 また、解剖された時の抵抗の跡もなかったらしい。
スーパーのエレベータの中でまたバラバラ死体が見つかった。 警察は同一犯と断定した。 警察は内密での捜査をチョにやらせることになった。 
オ刑事はいつも豆を食っている。 これを食いながら捜査をしている。 そして第三の死体が見つかった。 初めの死体の腕が出てきたが、指紋が無かった 。しかし今回の死体に特徴があった。 歯だった。 インプラントの手術跡があった。
いったい犯人はなぜバラバラの死体を組み替えているのか? 
1体の死体の身元引受人の女性が現れた。 チェ・スヨンシム・ウナ)という女性で、美しい女だった。 彼女は自分が身元引受人になっていたのを知らなかった。
エレベーターの死体を置いた映像を見せた。 しかし彼女は認識はできなかった。 彼女は1体の死体のジョンヒョンに関連のある写真を見せたところ、全員が知り合いであると話した。 それは3体の死体の写真だったのだ…

猟奇殺人事件を描いた韓国作品です。 バラバラ死体が次々と見つかり、それが体の部分がいろんな組み合わせになっているなんて、ちょっとおぞましい殺人ですね。ちょっと影のある刑事と、謎の女とのドラマ部分が、ちょっと危なっかしい関係となっています。
謎の女役のシム・ユナはこの作品の2年後に引退し、数年後に結婚していますので、その後スクリーンに登場していないそうです。 綺麗な女優さんなので残念ですね。
チェ刑事の心の葛藤が色濃く描かれていますが、チェ刑事だけは信頼している感じのチェ・スヨンです。
しかし、最後の展開はちょっと騙されましたね。 人のいい下積の長そうな刑事役で、チャン・ハンソンという俳優さんが出ていますが、彼がいい脇役を演じています。いつも豆?を食っていますが、その彼が最後のこした手がかりが、事件の真相に迫るカギとなります。 一度だけではわかりづらい作品ですが、なかなか深い刑事ドラマでした。(Ka)


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バラバラ殺人事件発生

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身元が分かった死体の、身元引受人の女性

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チョ刑事の取り調べは彼女に

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複数の死体

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彼女に近づいていくチョ

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