ゴースト・ライダーはいつの時代にもいる。 1000人分の人の血を悪魔に渡すことを良しとしなかった彼は悪魔がから逃げ去った、という伝説が西部にあった。
カーニバル会場でのモータースタントショー。 スタントライダーのジョニー(マット・ロング)は父・バートン・ブレイズ(ブレッド・カレン)と共に人気を勝ち得ていた。 父は最近よく咳をしている。 ジョニーは父を尊敬していたが、恋人もいた。
ロクサーヌ・シンプソン(ラクウェル・アレッシ)がテントを訪ねてきた。 父の許しを得て、二人はちょっと離れたところで話していたが、ロクサーヌは母親と町を出ると言うのだった。 ジョニーはロクサーヌに二人で町を出ようと言う。 しかし父の具合はさらによくないようだった。
父の病院での診断結果がゴミ箱に捨ててあった。 末期の癌だった。 絶望に浸るジョニーだが、父を置いていくわけにはいかなくなった。
その夜会場に一人の不気味な男が現れた。 メフィスト(ピーター・フォンダ)という男、そう彼は悪魔だった。 私に雇われるのが良いと言い、父の命と引き換えに契約しろといわれる。 父の健康を取り戻してやろうというのだ。
その代り魂を貰う。 契約書に彼の血が落ちた、それがサインとなった。 しかし次の日、父は健康を取り戻したが、あろうことか事故で死んでしまったのだった。 スタントの失敗だった。
一方その頃サンベンガンザの契約書を求めて、悪魔のブラックハート(ウェス・ベントリー)が地上に姿を現し、悪事を働いていた。 父のメフィストと違い彼はこの世界を手に入れようとしているのだった。 そしてその為に邪魔なものはゴーストライダーだった。 ブラックハートとゴーストライダーの闘いが始まろうとしていた。 しかしそこに現れたのは、昔の恋人のロクサーヌ(エヴァ・メンデス)だった・・・
炎に包まれた骸骨、地獄の炎を宿した悪魔。 今の技術でこそ映像化できるアメコミ作品の1作目ですね。
B級というイメージでしたが、見直してみると110分でキャストもいいんですね。 夜になるとあらわれるライダーは、悪の魂を主食として焼き尽くして去っていきます。
人間だれしもちょっとした悪事はやるものですから、彼にかかると誰でも焼かれて灰になってしまう、恐ろしい存在ですね。 しかしそれをジョニーはコントロールしようと必死に戦いますね、自分の中の物と。
この作品でかっこいいのが炎に包まれたバイクですね。 また冒頭の姿を消した昔のライダー役で、サム・エリオットが出演していますが、渋くていい声でかっこいいですね。
新旧のライダーの併走シーンもまたいいですね。 見直してみるとかっこよく味わいもあるいい作品でした。