anttiorbの映画、映像の世界

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レ・ミゼラブル


1815年、巨大な船を引っ張る男たち、彼らは囚人だった。 それを指揮する警官のジャベール(ラッセル・クロウ)は一人の囚人を呼びとめた。
倒れている旗を拾うように命令する。 彼はジャン・バルジャンヒュー・ジャックマン)、たった1つのパンを盗んだがために、19年も刑務所にいたがやっと仮釈放されることに。 しかしジャベールの言葉は冷たいものだった。
お前の罪は一生消えない。 定期的に出頭しないと、また牢獄入りだ。 仮出所の書類に書かれている言葉、「極悪人」。 どこへ行っても身分証を提示すると仕事を断られる。
空腹に困った彼を招き入れたのは、司教(コルム・ウィルキンソン)だった。 祈ることもしないで貪り食うバルジャン。 彼は施しを受けたにもかかわらず、教会の貴重品を盗み売ろうとした。 
しかし捕まり、教会に連れてこられた時、司教は言う 「汝は急いでこれを忘れて行っただろう」 そういうと高価な燭台も与えてくれた。 バルジャンは 「司教からもらった」 と嘘の言い訳をしていたが、司教は一言も本当のことを言わず彼を許したのだった。
バルジャンは心底生まれ変わろうと誓った。 そして8年後、名前を変え彼は市長となり、工場を経営するほどになった。 
そこに、働いてい娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)がいた。 彼女は娘がいることを隠して働いていた。 娘の父はいない。 工場長はすっかり独り身と思っていて彼女に対して特別な感情を抱いていたのだが、妬まれていた彼女は、まわりからつるし上げられ、工場長は彼女を首にする。
マドレーヌと名前を変えたバルジャンに縋るが、この市に派遣されたジャベールに驚き、彼女のことなど眼中になかった。 そして彼女はどん底に落ちて行った。 とても深い地の底に…
 
いやー素晴らしかったです。 158分があっという間でした。 ミュージカル作品は苦手と思っていましたが、有名なこの作品を、豪華キャストで作ると、ここまでに仕上がるんだなぁと感心しました。
ほとんどのセリフが歌となっており、ヒュー・ジャックマンが、ラッセル・クロウが、アン・ハサウェイが、アマンダ・サイフリッドが、そして誰もが素晴らしい歌声でした。 歌い上げながら感情がさらにこもり、心にズンズン響いてきました。 
そして歌唱力の素晴らしさも絶品でしたね。 というかあそこまで歌えるんだとちょっとうらやましくさえ思えました。 下地があるヒュー・ジャックマンはそれとして、ラッセル・クロウは驚きましたね。
アマンダ・サイフリッドの声は可愛らしくしかし透き通る声でした。 時代はフランス革命前夜の物語ですが、自由を求める若者の歌声が響いてくる良い作品でした。
しかしこれは劇場鑑賞ならではの作品ですね。 家だとよほどの大画面、大音量でないとちょっと半分も味わえないでしょう。 これはぜひ映画館でと思います。

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フォンテーヌとバルジャン

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娘を引き取る

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今は市長となった彼は名前も変えていた

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革命前夜のフランス

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天に召した彼女

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