anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

パパが遺した物語

2015年作品、ガブリエレ・ムッチーノ監督、ラッセル・クロウアマンダ・サイフリッド、アーロン・ポール出演。

1989年、小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)の一番の宝物は“ポテトチップ”と呼んでいる一人娘のケイティ(カイリー・ロジャーズ)だった。ジェイクは著名な小説家で、ヒット作をいくつか出していて、才能を認められていた。 しかしある晩、3人で車に乗っているとき、昔の浮気を妻が攻めたてているとき、彼は前からの車に注意を怠り、重大事故を起こしてしまう。
その事故で妻は死亡、ケイティは無事だったが、ジェイクも重傷、そして彼は後遺症に悩まされることになってしまった。
彼の後遺症は、まず右手の痺れから始まり、その後発作が起き、動けなくなるほどの辛い症状だった。 医師からの見立ては、発作が続くと重い精神障害になることが予想される。 この際病院に入院し、治療にあたることを勧められる。
辛い選択だったが、彼は幼いケイティにしばらく叔父夫婦に面倒を見てもらうことにした。
亡き妻の姉のエリザベス(ダイアン・クルーガー)と、夫のウィリアム(ブルース・グリーンウッド)の家は、弁護士をしており資産家だった。 従弟も二人いるが全く経済的には問題の無い家庭だった。
そして7か月後、治療を終えて彼は愛する娘ケイティのもとに帰って来る。
25年後、成長したケイティ(アマンダ・サイフリッド)は大学院で心理学を専攻していた。 今回ある一人の少女の担当をすることになった。不幸にも両親を失った女の子ルーシー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)だった。 彼女は精神的な打撃から、この1年間言葉を発しなくなっていた。
ケイティは、ルーシーにもう一度言葉を発しさせようと苦闘するのだが、実は彼女には大きな問題があるのだった。 心に大きな穴が開いているケイティは、行きずりの男と簡単にSEXをしてしまうという性癖があるのだった。 それはなぜなのか?…

幼少期のケイティは、それこそ天使のようなんですね。 ラッセル・クロウ演じるジェイクでなくとも、愛してやまない存在だと思います。
でも25年後、彼女はちょっと悩ましい性癖を抱えた女性になっています。 だからといって、仕事は頑張っていますし、一応は常識人に見えるんですね。
そして彼女自身カウンセリングを受けてもいるんですね。
物語は25年前と、現在を行ったり来たりします。 25年前のジェイクはこの後、順調に仕事を取り戻し、最愛の娘との新しい生活に戻ることを望んでいました。 もちろんケイティも父が大好きでそれに依存はありませんでした。
しかしお話はそう簡単にはいかないんですね。 そしてジェイクぬ苦しみはどんどん大きくなっていきます。 でもそれを癒してくれるのはやはり天使の微笑みを見せてくれるケイティの存在でした。
そして現在のケイティにも、ある男性が登場します。 今まで特定の恋人がいなかった彼女、いや女性の友達さえ全く現れません。 それは彼女の心の穴がいかに大きかったことを物語っています。
この作品は、父が残した大きな愛と、そしてケイティの再生の物語です。 多少の物足りなさは感じるんですが、クロウ演じる父親像がジーンときますね。 そして二人の思い出の曲がかかるシーンは切なかった。

イメージ 1
妻を失ったジェイク、母を失ったケイティ

イメージ 2
後遺症に苦しむジェイク

イメージ 4
しかしケイティがいれば

イメージ 5
成長したケイティ、今はカウンセラーの仕事を


イメージ 3
そしてキャメロンと出会う

イメージ 6