anttiorbの映画、映像の世界

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カラスの親指

2012年作品、伊藤匡史監督、阿部寛主演。

競馬場でスーツを着た男が立っている。 そこへ声をかけた中年の男。 スーツの男は競馬にあまり詳しくないようだ。
小柄な中年の男は 「私は獣医で耳寄りな情報があるから」 と言って、ある馬を教えられる。 そしてその馬が勝った。 それを横から見ていた男(ユースケ・サンタマリア)はそれは危ないからその当たり馬券を俺が換金してあげるという。
迷うスーツの男だが、結局換金してもらう。 その男は当たりの配当を少なく言っていたので、儲けたと思って換金しに行って愕然とした。 当たり馬券は偽物だった。
タケ(阿部寛)と、コンビを組んでいる新米サギ師のテツ(村上ショージ)は、騙されたと見せかけ逆にまんまと換金した金を巻き上げたのだった。 タケ・武沢竹夫とテツ・入川鉄巳はひょんな事で出会い、今は二人つるんで詐欺をしている。
一方、河合まひろ(能年玲奈)は学校にも行っていない。 高校生くらいだが、何か事情があるようだ。 郵便ポストのチラシを見て何故かニンマリする。
タケとテツは次のカモを見つけた。 しかしそのカモの肥った男に女の子がぶつかり、持っていたソフトクリームをつけてしまった。 必死に謝りスーツ拭くを女の子。 彼女はまひろだ。 それを見ていたタケはまひろが鮮やかにスーツから財布を抜き取ったのを見ていた。
しかし逃げる時に人にぶつかり、捕まりそうになったのをタケとテツは上手く救ったのだった。 まひろから事情を聞くと、まひろの父は蒸発、母は自殺をしていた。 タケはまひろに金を渡し、もしアパートを追い出されたら俺のところへ来いと言った。 そしてまひろはやって来た、と思ったら一人ではなかった。 河合やひろ(石原さとみ)とノッポの石屋貫太郎(小柳友)が一緒についてきたのだった。 5人の奇妙な共同生活が始まるのだった・・・

いや~面白かったですね。 阿部寛は今年は大活躍ですね。 今年だけではありませんが、これは傑作では?
村上ショージのセリフの言い方が硬く、標準語がたどたどしい(わざとか?)ですが、それもいい味に感じるほどでした。 ”最後の20分に衝撃が”という謳い文句でしたが、その通りでしたね。
ここでは書きませんが、5人が仕事を果たしそこでもほろっと来るのですが、そのあとの衝撃でまたウルっときましたね。 一つ難をあげると160分という長さです。でも見ていて納得しました。 どこも切れないんですよ。 これをカットしたらつまらなくなりますね。 それはラストに全部つながるんですからね。
まひろ役の能年玲奈は「告白」に出ていたそうですが、ちょっと忘れていましたが、いい味を出していました。 役どころもありますが、この作品では石原さとみを食っていました、というか石原さとみが脇を固めていたという感じでしたね。 納得の160分でした。


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このコンビ、詐欺師

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なぜか二人で住んでいる

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なぜかこの子と

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こいつらが転がり込んでくる

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そして5人は

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