anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

集団殺人クラブ 最後の殺戮

2004年作品、石井均監督、吉野紗香遠藤憲一出演。

生まれついての不思議な力を持つミサトは、5歳の頃にある人物と出会う。 それは森の中で迷子になっているときに、そのコートの男が道まで送ってくれたのだった。別れを嫌がったミサトだったが、両親のところへ行くように促された。
しかしその男は腕が外れていた。
それから数年後。 女子高生となったミサト(吉野紗香)は、幼なじみのカオリ(中村愛美)を助けるのに必死だった。 ミサトはマサヤ(武田航平)達とつるんで、変な幻覚作用のするキノコを売って小遣い稼ぎをしていた。
必死に止めるミサトだが、カオリはそれを却って鬱陶しく思っていた。 カオリは自分の言うことを聞くミサトが好きだった。
マサヤ達はミサトを連れ込み、マサヤの家が持っている山荘に連れてきた。 そこではキノコを煎じて袋詰めにしていた。 カオリをなおも諫めるミサトを、集団で暴行しようとしたマサヤ達、その時、壁の向こうから変な音がした。
そして壁をぶち破りあの男・タケゾウが現れた。 男4人と、カオリたち女3人をあっという間に追い払い、残されたミサトは男に礼を言い、ここで何をしているのかと聞く。
タケゾウはただ眠っていたと言うだけだった。 そしてミサトはタケゾウに、カオリを何とか立ち直らせたいとお願いをする。
タケゾウは、キノコを買う側、そして使う者たちを根こそぎ制裁をし、金もうけにつるんでいる人間は殺してしまう。
そしてカオリとマサヤのグループは、もうキノコが売れなくなってしまう。 そして、だんだんミサトとタケゾウさえいなければと考えるようになっていくのだった…

これが完結編となります。 3作目の監督が谷洋平監督になりましたが、この作品で1、2作目の石川監督に戻りましたね。
ただ作風はそんなに変わってはいませんから一貫した流れになっています。
今回は、冒頭にある少女をタケゾウが助けるんですね。 本来タケゾウは純真な心を持った異質な存在なんですね。 
でも、いったん殺人モードになると止めることが自分ではできない、そしてそのスイッチが入るのは、裏切りにあった時なんですね。
そして最終回と言うこともあり、タケゾウは自分の存在に対する葛藤を始めて叫びます。 そしてそれを聞いてくれるのが最初に助けた少女の成長した姿のミサトなんですね。
はたしてタケゾウはどうなるのか、今回はファンタジー色の強い作品でもありました。

イメージ 1
壁から現れたタケゾウ

イメージ 2
ミサトはカオリを助けようとするが

イメージ 3
一度染まってしまった者たちは抜けだせない

イメージ 4
タケゾウの制裁が始まる

イメージ 5
マサヤも例外ではない

イメージ 6