anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

おおかみこどもの雨と雪

2012年作品、細田守監督、宮崎あおい大沢たかお、声の出演。

花(宮崎)は東京の大学に入った。 父子家庭で、二人暮らしだったが、父の死後一人となった。 彼女は奨学金を取り、バイトを掛け持ちしながら一人で学校に通っていた。
普通の大学生と同じような華やかな生活でなく、ちゃんと授業に出席し、しっかりと講義を聞いていた。 でも周りはなんとなく来ているだけか、出席だけを稼ぐ学生ばかり。
そんな中、教科書も持たずに、ノートを必死に取る男がいた。 周りと違うオーラを発している彼(大沢)は、出席表を出さずに帰っていく。 花は追いかけ 「出席にならないよ」 と声をかける。 すると彼は 「ここの大学生ではない。邪魔ならもう来ない。」 そう言い残して帰ろうとする。
花はまた追いかけて行き、この授業は教科書がないと大変なのでよかったら一緒に受けようという。 
彼は引っ越し便で働いている。 天涯孤独の花と彼はすぐに惹かれあい、花はバイトが終わると白十字という喫茶店で待ち合わせるのが日課となった。 同じ授業を受け、花と一緒なら入れる大学の図書室に行き、二人で本を読んでみたり、いつしか二人は一緒に住むようになっていった。
冬のある日彼は待ち合わせの喫茶店にだいぶ遅れてやってきた。 とっくに閉店した後だった。 そしてその日彼は花に重大なことを打ち明けるのだった。
彼は「おおかみおとこ」だったのだ。 日本オオカミの生き残りである彼は、もう彼が最後の絶滅種であること、満月の夜だけ変わってしまうのではないこと。 そして花は子供を授かるのだった。
初めは女の子、1年後には男の子が生まれた。 しかしある日彼は帰ってこなかった。 そして彼は・・・・・

細田監督の真骨頂でした。 先週のピクサー作品も良かったですが、今回の細田作品は、日本人の感性にビンビン触れる設定でしたね。 また自然との付き合い方を後半嫌というほど叩き込まれましたね。
定年後、田舎で自給自足の生活を送る人が増えているようですが、結構ためになるのでは(笑)。
また映像もきめ細やかで、雪が降るシーンはそのリアルさに感動しました。 最初の子・雪を授かり、つわりで苦しむ花のシーンは、ちょっと昔を思い出し涙が出ました。劇場はアニメーションということで、子供もそこそこ入っていましたが、ちょっと低年齢層には難しいかもしれませんね。
正直少し飽きていた感じの子もいましたが、ストーリーというより、動きや、映像の綺麗さだけでも見ごたえはありました。
別々な道を人それぞれ歩んでいくことの難しさ、楽しさ、悲しさがいっぱい詰まった映画でした。

イメージ 1
大学で知り合い、子供を二人授かった花と彼

イメージ 2
しかし彼はおおかみおとこだった


イメージ 3
彼の死後田舎に引っ越した花


イメージ 4
もちろん二人は人間との混血


イメージ 5
長女の雪は人間として


イメージ 6
しかし雨は

イメージ 7