2008年作品、オキサイド・バン、ダニー・バン監督、ニコラス・ケイジ主演。
やり手の殺し屋のジョー(ニコラス・ケイジ)。 仕事は必ずやり遂げる彼には鉄則があった。
「質問しちゃダメ」 「カタギとかかわっちゃダメ」 「跡を残すな」 「引き際をしりましょう」 以上の4つを守ることによって今まで生き延びてきた。 今のプラハでの仕事も成功したが、手伝っていた若い男がこの掟を違反したところで、彼は問答無用で始末した。
次の仕事はタイのバンコックだった。 彼の流儀はいつもその国で、英語が話せて、金で動き、仕事の後に良心の呵責を覚えることなく消してしまえる現地のアシスタントを探す。 今回はコン(チャクリット・ヤムナム)という若者を選んだ。
コンは少しやんちゃで初めはギャラを吹っ掛けてくるが、折り合いコンを雇うのだが、彼にも4つの掟を教えるが、コンはうっかり質問をしてくる。
コンはこの外国人の仕事のすごさを見ながらだんだんジョーに憧れをもつようになる。 最後にコンを消しつもりだったジョーだが、なぜかコンにはいろいろ教え始める。 ジョーはこのバンコクでの仕事を最後にしようと思っていたのだ。
今回の依頼者は暗黒街の大物スラット(ニラティサイ・カルヤルーク)で4件の殺しを請け負う。 最初の一人をやった後、バイクで逃走中にかすり傷を負ったジョーは薬局で耳が不自由で会話のできない美しい女性フォン(チャーリー・ヤン)と知り合った。
彼女に惹かれたジョーは次に行ったときに傷のお礼をして食事に誘う。 彼女もジョーを気に入り親にも紹介をする。 殺し屋のジョーには似合わない行動を取る自分に、自身信じられないジョーだった。
第2、第3の依頼をこなすジョーだが、だんだん歯車が狂っていくジョー。 そして第4の依頼の相手はパレード中の政治家だった。 これは掟違反ではないのか? 困惑するジョー。 そしてジョーの取った行動は・・・
映画レヴューをランダムに書いていると、ニコラス・ケイジ作品には結構当たりますね。 彼はあまりオファーを断らないと聞きます。 まあどんな役もやる感じがしますね。 もっと変な役もどんどんやりそう。
今回耳の不自由なフォン役のチャーリー・ヤンの瑞々しさが引き立っています。 もちろん彼女とジョーは住む世界が違いすぎますが、ジョーにひと時の夢を見せてくれるフォンによく合った女優さんですね。
香港の女優さんで、主に香港映画が主ですが、日本映画でも使いたい女優さんですね。
映画としてはまずまずですかね。 ジョーは基本的に非情な人間(殺し屋だから当たり前なのだが)だけど、引き際にはいろいろ心が葛藤してくるところをよくケイジが演じきっていますね。 ラストはちょっと悲しいですが。