2023年作品、古賀豪監督、関俊彦 木内秀信 種﨑敦美 小林由美子 白鳥哲 飛田展男 中井和哉 沢海陽子 山路和弘 皆口裕子 釘宮理恵 石田彰 古川登志夫 沢城みゆき 庄司宇芽香 松風雅也 野沢雅子声の出演。
廃刊間近となっている雑誌記者の山田（松風雅也）は、廃村となった哭倉村へやってきた。 山田は、同じく村へやってきた鬼太郎（沢城みゆき）、ねこ娘（庄司宇芽香）、目玉おやじ（野沢雅子）と遭遇するが、引き返すようにという警告を無視して、鬼太郎たちに取材しようとつきまとう。 鬼太郎たちを見失った山田は、穴の中へ落ちてしまう。
時を遡り昭和31年、当時の日本の政財界を牛耳っていた龍賀一族の当主、龍賀時貞（白鳥哲）が死去する。 血液銀行に勤める水木（木内秀信）は、龍賀一族の経営する龍賀製薬とも関係があり、時貞の死去を聞いた水木は、東京から龍賀一族が暮らす哭倉村へと向かう。
哭倉村へ到着した水木は、東京に憧れている龍賀沙代（種﨑敦美）、そして長田時弥（小林由美子）に出会う。 水木は龍賀家の邸宅へ向かうと、龍賀製薬社長の龍賀克典（山路和弘）や乙米（沢海陽子）をはじめ一族が集まる場へ招かれると、時貞の遺言書が読み上げられる。 遺言書によると、克典を次期龍賀家当主にしたいという水木の思惑に反し、時貞の長男・時麿（飛田展男）が当主に指名される。
そんな中、龍賀家の者が惨殺される。そこへ妻を探すためといって謎の男：のちの鬼太郎の父（関俊彦）がやってくる。 男は、龍賀家の者を殺した疑いをかけられ、殺されそうになるが、水木の説得により阻止され、龍賀家の指示により水木の監視下に置かれる。 男は水木によりゲゲ郎というあだ名をつけられる。 それ以降、龍賀家の者が惨殺されていく。
水木は、謎の血液製剤Mの存在を明かし、ゲゲ郎とともに、妻の所在、Mの謎、龍賀一族惨殺の真相を解き明かしていく。
監督は古賀豪、監督作品を見るのは初めてでした。
ゲゲ郎の声は関俊彦、「鬼滅の刃」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/16/220000 では鬼舞辻無惨をしていました。
水木は木内秀信、記事はありませんでした。
沙代役は種﨑敦美、「クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/05/04/060000 に出演でした。
この作品はまさに水木しげる先生が描ききれなかった、鬼太郎の両親・幽霊族の前日譚を埋める作品でしたね。 鬼太郎があれだけ強くなったのは、幽霊族の強さを兼ね備えているから、その父親の活躍を描いたのは初めてでした。
鬼太郎の父と言えば原作ではミイラ男のような姿しかわかりませんからね。 しかし元は鬼太郎によく似た、颯爽とした男であり、母親はやつれきった幽霊顔しかわかりませんでしたが、そうなったのはある企業がとんでもないことをされたからで、元は可愛い女性の姿の幽霊族でした。
もちろん最後は可哀想な形で亡くなっていく両親ですが、そんな両親も若く躍動感があり、恋愛期間があったことがわかりました。
貴重な作品となったことでしょう。
