2019年作品、佐々木勝己監督、兼田いぶき 正田貴美佳 尾関俊和 畠山勇樹出演。
彼女は周囲の人間を“クソ”と蔑んでいた。 “クソ”つまんない芸人 。“クソ”カウンセラー。 アタシをヤった“クソ”教師。 親の金で遊び呆けている“クソ”学生。 “クソ”まみれのアタシの人生を、更に“クソ”まみれにした“クソ”野郎。
そう言って自分の人生を、同時に周囲の人間を嫌悪し、常に挑発的に振る舞う少女イヴ(兼田いぶき)。 風俗嬢として働く彼女は、身も心もすり減らす荒んだ生活をしていた。
ある日男たちに絡まれていた、家出少女のキミ(正田貴美佳)を助けたイヴ。 行くあての無い彼女を、イヴは自分の部屋に同居させる。 イヴの差し伸べた手を掴み、冷たいと呟いたキミ。 彼女は手の冷たい人は心は温かい、と言葉を続ける。 キミが自分と似た境遇にいると感じたイヴは、彼女に心を開いていく。
しかしいつしかイヴとキミの生活は、普通ではありえない常軌を逸したものに変貌していく。 それはイヴに接するカウンセラーには、全く理解し難いものだった。
一方イヴに“クソ”と呼ばれた人々も、それぞれに不満と閉塞感を抱えた人生を送っていた。 やがて彼らとイヴの人生は交差して行く。 イヴと彼らの人生が結び付いた時、衝撃のクライマックスが訪れる。 イヴと彼らは、“クソ”まみれの人生の果てに、何を目撃するのか?
幻想的なのか、スプラッターなのか。
監督は佐々木勝己、「戦慄女子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/08/06/180000 というホラーオムニバスに参加していました。
主演は兼田いぶき、初めて見る女優さんです。
正田貴美佳たの役者さんもあまり知らない方ばかりでした。
物語は、周りが全てクソと言い切る風俗で働くイヴ。 荒んだ生活でゴミ屋敷の様なアパート。 そんな時一人の少女を助けます。 行く当てのない少女・キミを家に入れますが、朝起きるとすっかりと部屋が綺麗になっています。 しかしイヴのお気に入りのクマを捨てたことで、キミを追い出してしまうイヴでした。
キミは慌てて、クマを拾いにいき、それから二人の同居生活が始まります。
今作はバイオレンス、ちょっとした心霊ホラー的な要素も入っていますが、なかなかそれが彼女の脳内映像なのか? ちょっとわかりづらいですね。 ただ監督の過去作はどっぷり心霊ホラーの様なので、機会あれば見ようと思いますが。