anttiorbの映画、映像の世界

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岬のマヨイガ

2021年作品、川面真也監督、芦田愛菜 粟野咲莉 大竹しのぶ声の出演。

ある事情で家を出てきた17歳のユイ(芦田愛菜)と、両親を事故で亡くしたショックから声を失った8歳のひより(粟野咲莉)は、キワさん(大竹しのぶ)という不思議なおばあさんと出会い、海を見下ろす岬ににある古民家マヨイガで暮らすことになる。

居場所を失くしていた二人は成り行きでキワさんについてきてしまったが、訪れた人をもてなす伝説の家マヨイガや、キワさんの温もりに触れ、やがて傷ついた心が解きほぐされていった。 そんなある日、河童や狛犬などの“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちがキワさんを訪ねにやってきて……。

これは面白かったですね。 ほのぼのファンタジーですが、悲しみと再生を描いていました。
監督は川面真也、「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15724080 を記事にしていて、このシリーズも田舎を描いていますが、監督はこういうのどかなタッチの背景が上手いですね。
ユイの声を芦田愛菜、「映画 えんとつ町のプペル」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/01/04/060000 でも声のお仕事をしていましたね。
最後に声を発するひより役は粟野咲莉、「星の子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/15/060000芦田愛菜と間接的に共演をしていましたね。
キワさん役で大竹しのぶ、今作の声は良かったですね。 前作の「漁港の肉子ちゃん」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/20/060000 では辛口の意見を書きましたが、今作はしっくり行っていました。

物語は震災後の東北のまち、避難所で生活をしていたユイは、ある事情でたまたま震災に遭ってしまったのでした。 そしてひよりは引っ越してきたばかりで震災に遭い、その前に両親が事故で亡くなり親戚に預けられたばかりの時でした。 事故のショックで言葉を失ったひより、そんな時、キワさんというおばあちゃんが、二人を孫だといい引き取っていきます。
いく場所がなかった二人は、言われるままについていくと、ちょっと不便ですが、街から離れた岬にある古民家に連れて行かれます。 外見は古ぼけていましたが、中はけっこうおしゃれなつくりで、そこで三人の生活が始まります。 キワさんは、初めに二人に掃除をさせ、美味しいご飯を食べさせ、なんとなく生活は始まっていきます。
ゆいはバイトを決め、ひよりは学校に通い始め、生活が安定していきますが、そんなある日、お客が来るとキワさんは二人に言います。 その日の朝早く、何やら気配がしてひよりが起きると、キワさんの周りには河童達がいました。 東北の川から集まってきた河童に、ひよりは恐れることなく馴染んでいきます。 それを後から起きてきたユイも受け入れていきます。 キワさんは妖怪たちの話ができ、見ることができ、信頼されている珍しい存在だったのです。

今作は児童文学が元になっているということですが、よくできていましたね。 震災後の東北の街を描いていて、冒頭の津波の後はやはり日本人ならグッとくる感じでした。後半には恐ろしい敵が現れますが、この恐ろしい敵にしても、いかに人間の大震災のおける心の傷が深く大きかったかを象徴している感じもするんですね。
私はこの東日本大震災が日本にどうして起こったのか? この作品をみてまた深く自分い問いかけました。

 

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大震災がこの街を襲った

 

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ユイは避難所に一人でいた

 

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そして神社でひよりと出会う

 

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そしてキワさんに誘われ

 

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3人が着いたのは

 

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岬の上にあるこの家だった

 

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お地蔵さんに自然に手を合わせるユイ

 

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