anttiorbの映画、映像の世界

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チャンシルさんには福が多いね

2019年作品、キム・チョヒ監督、カン・マルグム ユン・ヨジョン. キム・ヨンミン ユン・スンア出演。

映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)は、長年タッグを組んできたイ監督(ソ・ソンウォン)が酒の席で倒れ帰らぬ人となっため、仕事がぷつりとなくなり、途方にくれていた。 彼女は40代になっていたが、これまで結婚せず仕事に打ち込んできた。でも仕事を失ってしまうと、自分には何もない、一体何をやってきたのだろう?と落ち込むばかりだった。
映画関係者からも「監督の個性で出来ていた映画だったからあなたはたいしたことを何もやっていない」と言われ、「私がどれだけ頑張ってきたか」と言い返すと「プロデューサーなんて誰にでもできる仕事よ。」と突き放されてしまう。
チャンシルは後輩たちに荷物を運ぶのを手伝ってもらい高台の風変わりな老人(ユン・ヨジュン)が住む家に間借りさせてもらうことになる。 すぐにでも働かないと生活していけないので、自分を慕う女優、ソフィー(ユン・スンア)の家で家政婦代わりに働き始める。
女優業の傍ら、忙しく習い事にいそしむソフィーのところに、フランス語の教師のキム・ヨン(ぺ・ユラム)がやってくる。 何度か会ううちにチャンシルは彼にひかれ始めまるのだった。 思い切って告白するが、姉のように慕っていると言われ、見事玉砕してしまうチャンシルだった。
さらに落ち込むこととなったチャンシルのもとに現れたのは「レスリー・チャン」と名乗る幽霊(キム・ヨンミン)だった。


これは見たかった作品でした。
監督はキム・チョヒ、これが長編デビュー作ですね。
主演はカン・マルグム、「必ず捕まえる」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15695740 に出演していました。
ユン・ヨジュンは、もう世界的な知名度を保ちましたね。「ミナリ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/03/29/060000 でも好演していました。
ユン・スンアは、初めて見る綺麗な女優さんで、劇中も女優の役でした。


物語は映画プロデューサーのチャンシルさんのお話です。 長くイ監督と組んで映画を作ってきましたが、飲み会の時彼はいきなり倒れ亡くなってしまいました。 失意のチャンシルさんはスタッフに手伝ってもらい、新しく坂道の上にある家の一室に引っ越します。 大谷さんは歳をとった女性で、隣の部屋には絶対入るなと言われます。
しかし監督が亡くなり、彼女はプロデューサーとしての仕事を否定され落ち込んでしまい、さらには収入がなくなり、仲の良い女優のソフィーの家の家政婦として働き始めます。 そんなソフィーはフランス語を習っていて、その家庭教師のキム・ヨンと知り合いますが、彼の本職は短編映画の監督でした。 しかし映画の好みはまったくちがいました。 しかし寂しさからか彼に惹かれていく自分がいました。


今作はあのホン・サンス監督のタッチに似ているんですね。 数作やはり監督と仕事をしている影響がやっぱりあると思います。 だからこそかもしれませんが懐かしい匂いがします。

でもキム・チョヒ監督ならではのエッセンスもしっかり入っていて、チャンシルさんのモデルはもしかしたら監督自身なのかな? そして可愛さが出ていましたね。


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職を失ったチャンシルさん

 

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この大家さんの家に引っ越す

 

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彼女の家の家政婦をしながら

 

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フランス語の家庭教師と知り合う

 

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そんな時自称レスリー・チャンの幽霊が

 

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優しく接してくれる

 

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