キャラクター - anttiorbの映画、映像の世界

2021年作品、永井聡監督、菅田将暉 Fukase 高畑充希中村獅童小栗旬出演。

漫画家を目指しながら、未だにアシスタントの身分から抜け出せないでいる山城圭吾（菅田将暉）は自宅アパートで夜通しで漫画を描いていた。　同棲中の恋人・川瀬夏美（高畑充希）は山城の画力の高さを評価しながらも心配して寝ようと声をかけるが、山城はこの漫画に自身の漫画家デビューの可能性を賭けていた。　人気ホラー漫画家の本庄勇人（宮崎吐夢）のアシスタントを長年務めている山城は新人賞に応募して佳作を獲ったことはあるものの、デビューに至ることなく今日を迎えていた。
翌日。　出版社に到着した山城は編集者の大村誠（中尾明慶）に描き上げた漫画を見せた。大村は山城の画力の高さを認めつつも、「リアリティーがない。実際に殺人をしたことはないし、殺人現場も見ていないのでリアリティーがないのは仕方ない。　せめてリアリティーのあるキャラクターが欲しい。　絵は上手いが、ありきたり」として不採用にした。　すっかり落ち込んだ山城は夏美から「納得するまで描き続けていい」と励ましの電話をもらうが、これが最後のチャンスと決めていた山城は漫画家への夢を諦める決心をした。
山城は本庄のスタジオを訪れ、アシスタントを辞めることを伝えた。　本庄は山城に最後の仕事として「誰が見ても幸せそうな家をスケッチしてくれ」と頼む。　他のアシスタントたちは全員忙しく手が離せないため、山城は仕事を引き受けることにした。　本庄は他のアシスタントたちに「山城は性格はいいのだが、サスペンスを目指しているのに悪人が描けない」と山城が伸び悩んでいる要因を分析してみせた。
山城は「幸せそうな家」を探して夜の住宅街を自転車で走り回り、とある一軒家に目をつけてスケッチを始めた。　家の中からは大音量でオペラ音楽が流れており、玄関のドアが開いたかと思えば、山城が「怪しい者ではありません」と告げるとドアが閉まる。近所の住民からこの家の音楽がうるさいと苦情があり、山城は代わりに文句を言いに家の中に立ち入ると、リビングでこの家に住む船越一家の4人が椅子にロープで縛り付けられ、滅多刺しにされて殺害されていた。　驚いた山城は、庭にピンクの髪の犯人らしき男がいるのを目撃した。
現場の船越家には警察と救急車が駆け付け、神奈川県警察本部捜査第一課の清田俊介巡査部長（小栗旬）とその上司の真壁孝太警部補（中村獅童）が現場検証を開始する。　階段には遺体を引きずった跡があり、犯人は一家4人を別々に殺害してリビングに運んだ模様だった。凶器は発見されなかった。

凄みがあり、いろいろ絡み合ったお話でしたね。
監督は永井聡、「恋は雨上がりのように」　https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15535056 は私は好きな作品でした。
主演は菅田将暉、新作も夏に公開されますが、「花束みたいな恋をした」　https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/07/060000 が近作です。
妻役は高畑充希、「明日の食卓」　https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/12/060000 でも母親の一人として好演していましたね。
そしてなんといってもFukaseでしょうね。　映画初出演で、すごい役をこなしました。私はキャスティングで彼を起用した製作側の勝利のようなきがしました。

物語は、漫画家を目指している青年・山城圭吾のお話です。　なかなか結婚に踏み切れない理由は、漫画家になって一家をなすことができていないからのようです。　家具店で働く恋人の川瀬夏美は必死に支えていましたが、画力が秀でている彼に何が足りないのか編集者に厳しく指摘され、最後の作品と思っていた圭吾は漫画家を諦めることにして、アシスタントをしている本庄氏に挨拶に行きます。　そんな時本庄氏が幸せそうな家のスケッチが欲しいと言い出し、夜にも関わらず、彼が最後の仕事として探しに出かけます。　そこで凶悪な一家殺しの現場に遭遇、そこで犯人を見てしまいます。
そしてこの事件を漫画にして、彼はのし上がっていきます。

なかなかのエグい描写で、PG12にもちろんなっています。　この謎の男、本人はある苗字を名乗りますが、それも偽名なのか？　そしてもう一人凶悪犯がいることが恐ろしいんですよね。　未解決の凶悪事件って、本当にもいろいろ絡んでいるのかもしれません。

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