2018年作品、ドリュー・ピアース監督、ジョディ・フォスター スターリング・K・ブラウン ソフィア・ブテラ ジェフ・ゴールドブラム デイヴ・バウティスタ出演。
近未来。暴動が日常的になると共に、警察権力の強化が進んでいた。 その一方で犯罪組織が行うビジネスも隆盛を極めており、病院兼ホテルとして有名なホテル・アルテミスは22年にもわたって繁盛し続けていた。 2028年6月21日、ある兄弟:ワイキキ(スターリング・K・ブラウン)とホノルル(ブライアン・タイリー・ヘンリー)がブーク(ケネス・チョイ)やP-22 (ジョシュ・ティルマン)と共に銀行強盗を行った。
銀行の金庫をこじ開けることに失敗したため、現場に居合わせた行員と顧客が持っていた金目のものを奪い取ることにした。 回収中、ホノルルはある行員が持っていたファンシーなペンに興味を持った。 行員はペンを盗まない方が良いと言ったが、ホノルルは耳を貸さずに強奪した。
その後、4人は銀行から退散したが、道中で警官に遭遇してしまった。 4人は勇んで警官を殺そうとしたが、返り討ちに遭い、P-22が死亡・ホノルルとブークが重傷を負うという事態となった。 ワイキキはホテル・アルテミスを管理する看護師(ジョディ・フォスター)に連絡を取った。 会員権を持っていたホノルルとワイキキはホテル内に入ることができたが、会員権を持たないブークは護衛のエヴェレスト(デイヴ・バウティスタ)によって蹴り出されてしまった。
ホテル・アルテミスでは2人の患者が治療を受けていた。 顔の傷の治療を受けていたアカプルコ(チャーリー・デイ)は外国人と女性を嫌う武器商人であった。もう1人の患者、ニース(ソフィア・ブテラ)は凄腕の暗殺者で、標的に近付くために故意に傷を負った部分の治療を受けていた。 ニースはワイキキの元恋人でもあった。
治療の傍ら、看護師はクロスビー・フランクリン(ザカリー・クイント)を通してホテルの経営者:ウルフ・キング(ジェフ・ゴールドブラム)からの伝言を受け取っていた。 ウルフ・キングはロサンゼルスの事実上の支配者であり、フランクリンの父親でもあった。
その頃、ワイキキはニースと再会を果たしていた。 ワイキキがロサンゼルスに留まって稼業を続ける一方、ニースは世界中を飛び回っていた。 ワイキキがホノルルの奪ったペンをニースに見せると、ニースは突然顔色を変えた。 そのペンの細工にはダイヤモンドがふんだんに使用されており、元の持ち主のウルフ・キングが血眼になって探しているのだという。 盗みが発覚した場合、ホノルルがウルフ・キングに殺されるのは明白であった。
そんな折、モーガン(ジェニー・スレイト)と名乗る人物がホテルにやって来た。 モーガンは「トーマスさんの力を是非お借りしたい」と言ってきたが、それを耳にした瞬間、看護師は驚愕した。 トーマスは看護師の本名だったからである。 エヴェレストから「余計な詮索をしない方が良い」と忠告を受けたが、看護師はモーガンの正体を調べ始めた。 それが原因でモーガンと暴徒化する市民の間で衝突が発生したが、エヴェレストの尽力で事態は収束した。モーガンは警察官だったのである。
これは独特な世界観の近未来が面白かったです。
監督はドリュー・ピアース、マーベル・ワンショットの「王は俺だ」の監督をして、今作の監督に抜擢されたんでしょうか?
主演の看護師役はジョディ・フォスター、「マネーモンスター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14208963 が監督としての近作で、出演作としては「エリジウム」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10287883 くらいから見ていませんでした。
ウルフ・キング役はジェフ・ゴールドブラム、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15606657 に出演していました。
物語は今から数年後の近未来、アメリカは暴動で混乱していました。 そんな時にその隙を見て悪事を働く人間も。 そしてこのホテル・アルテミスは病院も兼ねていますが、会員になった犯罪者を見るという病院の一面を持っていました。 そこの看護師の女性にかかると、よほどの重体ではない限り、適切に処置して、治してしまう、そんな隠れた凄腕の医者でした。 しかし、会員になっていない人間は護衛が決して入れることはありません。
そんなホテルにこの世大規模な暴動が外で起きていて、いつも以上に訪れる人間が多くなっていました。
ものすごく暗い世界になってしまったアメリカ、そしてアングラな病院付きのホテル。この刑事との出会いがトーマスがこの裏社会から脱出するチャンスなんですよね。でも、彼女の選択は別でしたね。