2020年作品、トレイヴォン・フリー、マーティン・デズモンド・ロー監督、ジョーイ・バッドアス アンドリュー・ハワード Zaria Simone出演。
漫画家のカータージェームズ(ジョーイ・バッドアス)は、昨晩に出会った女性・ペリー(Zaria Simone)と一夜を共にしてベッドで目覚めた。
朝食をというが、愛犬に会いたいと思い、そのまま彼女の部屋を出るが、タバコを吸い、札束を落としたことで、通りかかった白人警官(アンドリュー・ハワード)に呼び止められる。 そして拘束されそうになり抵抗をしていると、応援の二人の警官が現れ、カーターは窒息死してしまう。
しかし気がつくと彼女のベッドだった。 これがループの開始だった。
30分足らずの短編ですが、これはなかなかですよ。
監督は二人、トレイヴォン・フリーとマーティン・デズモンド・ロー。 デビュー作でしょうかね?
主演はジョーイ・バッドアス、若きパッラーですが、映画初出演のようです。
白人警官役はアンドリュー・ハワード、「TENET テネット」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/09/27/060000 に出演していました。
そして一夜の相手の女性・ペリー役はZaria Simone。
物語は、ループに陥ってしまったカーターのお話です。 必ず白人警官に殺され、戻っての繰り返し、じゃあこの家から出なければいいのか? しかしそうはいきませんでした。 とうとう彼女に夢のことと言って、いつも殺されて目が覚めるというと、彼女はだったら逆に殺したらいいんじゃない?と言いますが。
今作はルー日もので短編なんですが、所々に強烈なメッセージが入っています。「ジョージ・フロイド事件」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージ・フロイドの死
の言葉も入っており、この事件がベースになっている感じがしますね。そしてカーター自身が劇中に、アメリカにおける黒人に対する根深い差別意識、そして逆に白人警官が白人としての考えも語っているところも、ある意味公平な描き方をしています。
しかしラストはショッキングな展開でしたね。
彼女の家で目覚めるが
警官に呼び止められ
そしてどんどん拗れていき
押さえつけられ窒息してしまうと
再び彼女のベッドに戻っている