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ミニヴァー夫人

1942年作品、ウィリアム・ワイラー監督、グリア・ガースン ウォルター・ピジョン テレサ・ライト ディム・メイ・ホイッティ出演。

ロンドンから程遠くないイングランドの小さい町ベルハムに、ミニヴァー夫妻は幸福な家庭をもっていた。 ナチが始めた戦争にいつ英国も加わらねばならぬか分からないが、ベルハムは平和で、駅長バラード(ヘンリー・トラヴァース)もバラの花を展覧会に出そうと丹精している。
ミニヴァー夫人(グリア・ガースン)がロンドンで帽子を買って帰ると、駅長はバラの花に 『ミニヴァ夫人』 と命名させてくれと頼むのだ。 その日クレム・ミニヴァー(ウォルター・ビジョン)も身分不相応な自動車を買い、帽子にぜい沢した夫人と共にテレるのであった。
ミニヴァー家には小さいトピー(クリストファー・セヴェリン)とジューディ(クレア・サンディス)のほか、オクスフォード在学中の長男ヴィン(リチャード・ネイ)があった。 駅長がバラを出品すると発表したために町は騒ぎ立った。 というのは毎年1等賞は町のお邸の老夫人レイディ・ベ ルドン(デイム・メイ・ウィッティ)が取る習慣だからである。
翌日、老夫人の孫娘キャロル(テレサ・ライト)はミニヴァー夫人を訪れ、祖母を失望させないで頂きたいと頼み込む。 大学から帰宅していたヴィンは、下層勤労者階級の生活権について大学研究している折でもあり、ベルドン夫人の封建生を避難して、キャロルと議論したのであるが、それが縁で2人は心をひかれ合う。
ダンス会のあった翌日、教会では牧師が英国の参戦と国民の覚悟について説教した。 ミニヴァー家のお手伝いグラディス(ブレンダ・フォーブス)は早速看護婦に志望して出征する。 ヴィンも空軍に志願を決意し、キャロルにその事を告げ、愛を告白する。
ベルリドン老夫人は孫が中流の平民の息子と親しくするのを好まなかったくらいだったが、戦争は老夫人の心持ちを変えたとみえ、キャロルとヴィンの婚約が発表される。
その夜ヴィンには召集令が来た。 クレムはダンケルクの危機の報を聞くと、町の人々と共にモーター・ボートでテームズ河を下り、ダンケルク撤退の英兵救出に力添えをした。 夫がダンケルクへ行っている留守、不時着して傷ついたナチの飛行士が台所に逃げ込んでいるのに、ミニヴァー夫人は驚いたが、沈着に事を処理して彼女は男を警察に渡す。
賜暇で帰ったヴィンはキャロルと結婚し、新婚旅行から帰ると花の展覧会が開かれたところで、ベルドン夫人は1等賞を与えられたが、夫人はそれを駅長に贈った。 空襲警報が鳴りヴィンは飛行場へかけつけ、ミニヴァー夫人とキャロルは帰宅の途中、空襲にあうのだった・・・

これも大戦中に作られ、公開された作品ですね。
監督はウィリアム・ワイラー、もちろん代表作は 「ローマの休日」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14291817.html ですね。もっといっぱい監督作品を見なければ。
主演はグリア・ガースン、出演作を見るのは初めてですね。 彼女ももっと見なければ。
物語は、だんだんと戦争が色濃くなっていく中のある家族のお話ですね。 対都市ではありませんが、それほど離れて居ない小さい町に住むミニヴァ―家、子供たちの順調に育ち、長男はそろそろ適齢期になってきた頃なんですね。
しかしナチが起こした第2次世界大戦は、否応も無くイギリスにも波及していきます。もちろん攻撃対象は大都市ですが、ほど近いここにもその替えがどんどん忍び寄ってくるんですね。 お手伝いが看護婦を志望したり、ドイツ兵が逃げ込んできたり、平和な町もどんどん戦乱に巻き込まれていくんですね。
そんな中、ヴィンの結婚はミニヴァ―家では嬉しい知らせでした。 ちょっと偏屈なベルドン布陣でしたが、ようやく許してくれ、若い二人は結婚をするんですがね。
日本人にとって、敗戦の傷はどんどん薄れて行きますが、イギリスでもこういう作品が上映されると、やはり戦争の辛さ、恐さ、残酷さがよみがえってくるんでしょう。

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結婚ができるのか?

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時は戦争の足音が

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恐怖がせまってくる中

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念願かなって結婚

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しかし徴兵、そして

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