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DEVIL デビル(ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~)

2016年作品、アヌラグ・カシャップ監督、ナワーズッディーン・シッディーキー ヴィッキー・コウシャル ソビタ・ドゥリパラ ムケーシュ・チャーブラ出演。

〝連続殺人鬼ラマン・ラーカヴ(ナワーズッディーン・シッディーキー)に、1960年代、ボンベイは怯えた。 彼は41人の殺害を自供。1969年5月に逮捕、死刑判決を受けた後、終身刑に。 1995年に獄死。
インド・ムンバイ。 ラーガヴァン刑事(ヴィッキー・コウシャル)はクスリをきめて、恋人のシミー(ソビタ・ドゥリパラ)とともに店で踊っていた。
麻薬密売人に電話したラーガヴァン刑事は、彼が電話に出ないので、銃を持って移動してきた。 麻薬密売人を射殺したラーガヴァン刑事は、金庫からクスリを持って逃げる。 4人の若者が廃墟で会話していると、どこからか声ががする。
「助けてくれ、誰か」と訴えていたのは、ラマンだった。 若者たちはラマンを助ける。 解放されたラマンは幼い息子を持つ女性を見て、犯行に及ぼうと石を手に持つ。ところが女性のところへ進み出ると、左手の壁が開けたところには7人の住人がいた。目撃者がいるので犯行に及べず、ラマンは石を捨てて立ち去る。 町工場を見つけたラマンは、鉄パイプをもらおうとするが、断られた。 海辺の干潟でコインとヘルメットを拾ったラマンは、コインで食べ物を買う。
ラマンは妹・ラクシュミー(Amruta Subhash)のところへ行った。 ラクシュミーは金持ちの男と結婚している。 7年間ぶりの兄の訪問に、妹のラクシュミーは戸惑っていた。 年齢の離れた年長の夫も帰宅し、晩ご飯を一緒に食べようとラマンに言う。

ラクシュミーには幼い息子(Saksham Sudhija)もいた。 夫は軽い気持ちで「あなたの話は妻から聞いていた」と言ったのだが、その発言を聞いたラマンは、気を悪くする。
一旦立ち去ったラマナがヘルメットをかぶって再び戻って来ると、妹のラクシュミーを鉄パイプで撲殺した。 その後、夫に「何を聞いた」と詰め寄った。 夫は、「子どもの頃、兄に殴られた」という話をする。 妹のピアスや宝石を手に入れたラマンは、家に新聞紙で目張りをし、最後に幼い子どもを殺した。
犯行後、ラマンは屋上からラーガヴァン刑事の家を見ている。 でもそこはシミーの家だった。ラーガヴァン刑事にシミーという恋人がいることも、知っていた。


これは陰惨なお話ですね。
監督はアヌラグ・カシャップ、「AK vs AK」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/16/060000 に出演していましたね。
主演はナワーズッディーン・シッディーキー、「LION/ライオン ~25年目のただいま~ 」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14855033 に出演していました。
ヴィッキー・コウシャルは、今作で初めて見る俳優さんでした。


物語は史上最悪の大量殺人犯・ラマン・ラーカヴのお話ですが、実は彼だけではなく、その犯罪者を追いかけていた刑事が本当の主役となっています。

顔に大きな傷のあるラマン、しかし彼はなかなか捕まらない不思議な巡り合わせを持っていました。 そしてその影に隠れてジャンキーの刑事・ラーガヴァンは、薬欲しさに殺人を犯していました。


今作は長いんですが、陰惨なラマンと、自分本位で薬から抜け出せない刑事、立場こそ違いますが人間としては全く同じ存在という皮肉さが絶妙に描かれているんですね。 グロいシーンは映していませんが、想像できてしまう陰惨さがあります。


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