2019年作品、エフゲニー・ルーマン監督、ヴラディミール・フリードマン マリア・ベルキン アレクサンデル・センデロヴィッチ エヴェリン・ハゴエル出演。
1990年、ソ連からイスラエルへ移民したヴィクトル(ヴラディミール・フリードマン)とラヤ(マリア・ベルキン)は、かつてハリウッドやヨーロッパ映画の吹き替えで活躍した声優夫婦。
しかし、新天地では声優の需要がなく、ラヤは夫に内緒でテレフォンセックスの仕事に就き、一方のヴィクトルは違法な海賊版レンタルビデオ店で声優の職を得る。 ようやく新生活が軌道に乗り始めたころ、ラヤの秘密が発覚したことをきっかけに、長年気づかないふりをしてきたお互いの“本当の声”が噴出する。
旧ソ連が崩壊した直後の作品ですね。
監督はエフゲニー・ルーマン、作品を見るのは初めてです。
ヴィクトル役はヴラディミール・フリードマン、ラヤ役のマリア・ベルキンと共に初めて見る役者さんたちでした。 イスラエル映画ですが、ロシアからの帰国者ということで、ロシア語も話すんですね。
物語は、ソ連が崩壊して、ユダヤ人が解放され、彼らは祖国という位置付けで、イスラエルに移民してくることになりました。 ソ連では多くの吹き替えを映画界でしていた夫婦でしたが、イスラエルではなかなか仕事場ないことがわかり愕然とします。
イスラエルは、いつイラクが攻めてくるのか? フセインの行動が焦点になっています。 そして化学兵器が使われるのでは?という恐怖から、防毒マスクが配られるほどでした。
しかしなんとか職を探す二人でしたが、まずラヤが声の仕事を見つけます。 結構な高収入に惹かれて面接に行き、実はそこはテレフォンセックスの相手をするという仕事でした。 一旦は断りますが、夫のビラ張りの仕事に失望した彼女は、自分がなんとかしようと思い、声優の時に磨いたいろんな声色を出せる特技を活かします。
一方のヴィクトルは、違法レンタルビデオ屋に入り込み、盗撮映画にロシア語の吹き替えをして、それをやはりソ連からの移民たちにレンタルをするという仕事を見つけます。
今作は、ソ連が崩壊した後、いろんな民族が自国に帰っていったであろうことがわかります。 もちろん独立した国もありますが、ユダヤ人はイスラエルに移民をして、その数が結構多く、それで商売ができるほど多かったことがわかります。
どれだけユダヤ人を戦争中に拘束したのか? これもそんな一面がわかります。
声優の仕事をしていた夫婦
しかし妻のラヤはテレフォンセックスの仕事に就く
入ったお金で外食をする
そしてヴィクトルはもぐりのレンタル屋と組み
盗撮をしてロシア語を付けようとするが