「苦しむことなく殺してさしあげます。」ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。 その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された。」という少年からの通報がきっかけだった。
警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。 すると似たような事件が次々と浮上する。 捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。ドクター・デスは本当に猟奇殺人犯なのか? それとも救いの神なのか?そして、驚愕の事実と更なる悲劇が犬養と高千穂に降りかかる。
主演は綾野剛、「影裏」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/29/060000 が近作ですね。
北川景子は出演作が続きますね。「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/04/060000 にちらっと出演。1作目のヒロインとしてでした。
物語は、シングルファーザーで、娘がずっと入院している刑事と、その相棒の女性刑事のお話です。 妻は若くして亡くなっていて、病気の娘ということで一人暮らしの生活は荒れています。 そんな中、一人の少年から警察に電話がかかってきました。
父が殺されたという電話で雨の中公衆電話からの通報でした。 犬飼と高千穂が火葬場に向かい話を聞くと、医者が二人来たということでした。 そして初めに来た医者のあとに父が静かになり、いつもの医者が1時間後来て、死亡が確認されたということでした。
犬飼は急遽火葬を中止、解剖に回すと、致死量の塩化カリが検出されました。 しかし妻はおろおろするばかりで、末期がんで苦しむ夫に対して、安楽死させる‟ドクター・デス”に依頼をしたことがわかりました。 そして、その依頼をしたと疑われる人たちが、彼のサイトの書き込みで分かって行きます。 しかしいずれも死を待つばかりの病気の人間を抱えた家族の同意のもとだということがわかり、そして最後の動画を残していることがわかりました。
犬飼は、連続殺人事件で、この事件に取り掛かります。
今作は安楽死の問題を取り上げた問題作のような気がします。 そしてこの‟ドクター・デス”と呼ばれた医師がアメリカにいて、安楽死について研究、そして実行していたことが実際にいることが作品中にも触れられています。
その人物はジャック・ケヴォーキアン、彼は自殺装置というものを開発して、自殺幇助をしていましたが、自力で装置を発動させられない患者には、彼自身が装置を動かしたことで、殺人罪が適用されたということで、有罪になってしまいます。
物語はこの部分にも触れ、作品中の医師が、ジャックを引き継ぐ形になっていますが、家族の同意と、末期患者の同意があることをベースに、麻酔をかけ塩化カリを投与するという、日本では認められない安楽死の問題に踏み込んでいます。
ラストはちょっと暴走気味なんですが、凶悪殺人犯というくくりとはちょっと違う感じも途中まではするんですが。
娘を見守る犬飼
高千穂とは名コンビ
しかしドクター・デスが現れるが
正体がつかめない
そして真犯人は
そして犬飼が大ピンチに