anttiorbの映画、映像の世界

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キネマの神様

2021年作品、山田洋次監督、沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎出演。

無類のギャンブル好きなゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。
そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。 それは「映画」 。
行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。
若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の看板娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。
そして、ゴウとテラシンは淑子にそれぞれ想いを寄せていた。しかしゴウは初監督作品の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。

原作 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14412571 は、大絶賛の記事を書きましたが、映画化はある意味楽しみであり、そしてある意味、気がかりでもありました。
監督は山田洋次、これは松竹100周年の記念作品ということで、山田監督が総力を上げ、そして脚本も書いたということですね。
主演はダブルキャストで、老齢期を沢田研二、「幸福のスイッチ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10886725 以来の出演ですね。
そして若い時を菅田将暉、「キャラクター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/21/060000 が近作となります。
ヒロインは永野芽郁、「地獄の花園」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/04/060000 が近作ですね。

物語は、借金をして、飲んだくれで、ギャンブル三昧のどうしようもない男となったゴウ。 妻の淑子と娘の歩には迷惑をかけっぱなしで、孫の勇太にも金をせびるダメ老人でした。 そして借金取りが歩の会社にも自宅にもきてしまい、流石に家族は対策を講じます。 しかし家族は楽しみはまだ映画があるじゃないか?と言います。 でも、彼には映画で失敗してしまったというトラウマがありました。
いき場所の無くなったゴウは友人のテラシンのところに転がり込みます。 テラシンのやっている映画館に転がり込み、彼の家にも転がり込むんです。

今作は言うまでもなく新型コロナでお亡くなりになった志村けんさんが初映画主演をするはずの作品でした。 しかしクランイン直前に感染、そして急逝。 お蔵入りになるかと思われましたが、親交のあった沢田研二が承諾して撮影が開始されましたね。 ただ、見ていると、やはりこれは志村けん様に作られたものだと言うことが随所にわかる作りになっています。


そうやってみると、沢田研二が演じることの違和感を多少感じるところがありますが、でも沢田研二さんの心情を考えるとそれを全部わかった上で、ゴウを演じる志村さんになり切った演技をしている感じがどんどんしてくるんですね。 ただ、これを志村さんで見たかった! やはりそう感じてしまいます。
改めて新型コロナが憎い、そうも感じました。


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ゴウと淑子の今

 

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若いころのゴウは映画製作に

 

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親友のテラシンと

 

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いつも集まる居酒屋

 

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そこのマドンナだった淑子

 

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そして園子さんも交えてドライブに

 

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