2018年作品、ウェン・ムーイエ監督、シュー・ジェン ワン・チュエンジュン ジョウ・イーウェイ タン・ジュオ出演。
上海。 男性向けの回春薬を売る小さな店の主人チョン・ヨン(シュー・ジェン)は、家賃さえ払えず、妻にも見放され、人生の目標を見失っていた。
そんなある日、血液のがんと言われる慢性骨髄性白血病を患ったリュ・ショウイー(ワン・チュエンジュン)が店を訪れる。 国内で認可されている治療薬は高価なため、安価で成分が同じインドのジェネリック薬品を購入してほしいという依頼だった。
一度はその申し出を断りながらも、金に目がくらんだチョンは結局、ジェネリック薬品の密輸・販売に手を染めることに。 さらに、より多くの薬を仕入れるため、購入グループを組織。 最初の依頼人リュのほか、白血病患者が集まるネット上コミュニティの管理人で自身も白血病の娘を持つポールダンサーのリウ・スーフェイ(タン・ジュオ)、中国語なまりの英語を話すリウ牧師(ヤン・シンミン)、力仕事が得意な不良少年ボン・ハオ(チャン・ユー)が加わり、事業は大きく拡大していく。
やがて、警察に密輸として目をつけられたことから、一度はグループを解散したものの、薬を絶たれた患者たちの悲痛な叫びに、再び決意を固めるチョンと仲間たち。 患者の負担を軽くするため、仕入れ値以下の価格で薬を売り、あえて危険な仕事を続ける彼らを待ち受ける結末とは……。
これは実話なんですよね。
監督はウェン・ムーイエ、作品を見るのは初めての監督です。
主演はシュー・ジェン、「帰れない二人」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/26/060000 を記事にしています。
ワン・チュエンジュンは、初めてですね。
物語は、ちょっと怪しい輸入薬を売っているチョンのお話です。 店の売り上げも悪く、妻と子供とは別れています。 家賃も滞納しているときに、ある人物が接触してきます。 彼は白血病の患者で、薬を飲み続けないと、死んでしまう病でした。
しかしその薬は高価で、貧しい患者は買えません。そして全く同じ薬がインドで製造されていることを掴んで、チョンに密輸しないかという話を持ってきます。 もちろん中国では認可されていない薬なので、捕まる可能性も高いんですが、彼はこれで儲けようと決心して、インドにわたり製造会社と交渉します。
さらにある一定量売れば、代理店契約をしてくれるということになり、そのために仲間を募っていきます。
今作は実話なんですね。 この白血病の治療薬は認可薬がものすごく高価で、独占販売をしている中国法人は絶対に薬価を下げませんし、関税もどうやらものすごく乗っているということが背景にあったんですね。
初めは金儲けしか眼中にありませんでしたが、チョンの心が浄化して行くところは感動のお話になっています。
中国社会も、義理人情があり、自浄作用もある、そんな側面が見れる良作です。
怪しいインドの薬を売っていたチョン
初めは売れなかったインドのジェネリックだったが
彼女が加わったことから火がつく
そして5人で売りまくる
船で密輸
もちろん警察も黙っていない