2000年作品、グレゴリー・ホブリット監督、デニス・クエイド ジム・カヴィーゼル ショーン・ドイル エリザベス・ミッチェル出演。
1969年、太陽フレアの活発化（太陽嵐）の影響により、ニューヨークでは異常気象によるオーロラが観測されていた。 深夜、ニューヨーク市の消防士フランク・サリバン（デニス・クエイド）は地下変電所で起きた火災で中に閉じ込められた作業員を救出するために出動した。 炎と煙に巻かれた地下変電所から作業員をあわや大爆発のところで辛くも救助に成功し、自分の仕事に満足して翌朝自宅に戻った。
自宅では看護師で妻のジュリア・サリバン（エリザベス・ミッチェル）と、いつも“チビ隊長”と呼んでいる息子のジョン・サリバン（ダニエル・ヘンソン）が帰りを待っていた。 フランクはラジオから流れてくる音楽に合わせてジュリアと台所で踊り、その様子をジョンは親友のゴード・ハーシュ（スティーブン・ジョフィ）と幸せそうに眺めていた。 だがその後、父は倉庫火災で殉職した。
1999年、30年前と同じようにニューヨークでオーロラが観測されていた頃、ジョン（ジェームズ・カヴィーゼル）は結婚を約束して同棲をしていた女性が意見の相違から家を出て行き、くさくさした気分で近くの野球場でビールを飲み、夜空のオーロラを眺めて亡くなった父親の事を考えていた。
ビールも飲み終え自宅に戻るとそこには親友のゴード（ノア・エメリッヒ）が息子を連れて遊びに来ていた。 ゴードはまた別の女性を見つければ良い、と適当に慰め、インターネット検索エンジンを経営する会社の株で損をした、買っておけばよかったと愚痴を零すばかりだった。
ジョンは勿論本気で相手にせず、ソファーで横になった。 退屈したゴードの息子は長い間開けられていなかった押し入れを開け、そこにしまってあったジョンの父親の遺品であるアマチュア無線機を発見する。 ゴードと一緒に「なつかしいな」「親父はよくいじっていたな」と話し、ゴードはそれを生前のフランクと同じように同じ机の上に置いた。 ゴード親子が帰った後もジョンは懐かしさが手伝って電源を入れ、適当にいじっていると誰かと繋がり、相手の男は無線機でCQ15と名乗った。
だがそれは今ジョンがいじっている無線機の番号で、その上相手は1969年のワールドシリーズで闘うニューヨークメッツの事ばかりを話す。 不思議に思っていると、無線機の向こうで男は「こっちだ、チビ隊長」と呼びかけた。 一瞬の内にジョンは、この無線機の向こうにいる男は1969年に殉職した父親だと悟り、色々なことを話し始めるがそれを怪しんで「うちの息子に近づくな」と脅す父親に「火災事故で死んでしまう」と必死に訴えた…
この作品を見るのは3度目ですね。 ブログを書く前に再見していましたが、記事にしていないことに気が付きまた見ようと思いました。
監督はグレゴリー・ホブリット、「ジャスティス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13075577 を記事にしています。
主演はふたり、デニス・クエイドは、「僕のワンダフル・ジャーニー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/23/060000 が近作ですね。
ジム・カヴィーゼルは、「大脱出」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10941367 に出演していました。
物語は、30年の時を隔てて繫がる親子の物語です。 消防士の父は、勇敢で家族思いでしたが、ある火事の時に殉職しました。 そして30年後、恋人とうまく行かなくなった息子のジョンは、警察官になっていました。 気落ちしたジョンは、父の使っていた無線機を引っ張り出し、ある人物とつながります。 しかし話していてどうもおかしいことに気が付きます。 今自分の使っている無線機と同じ番号、もしかしたら父なのでは？ そしてそれはすぐに証明されました。 そしてつながった過去の時間は、父が死ぬ前、同じくオーロラが出ていた時でした。
ちょっとしたファンタジーなんですが、この後ジョンは父の運命を変えていきます。 しかし過去を動かすことは未来も変えてしまう、今度は母がいない世界になってしまいます。 どうしたら父も母の救えるのか？ それはある連続殺人事件を解決することにつながっていくんですね。
何度見ても感動する良い作品です。
父とチビ隊長
無線が好きだった父、でも殉職してしまう
ジョンはゴードと一緒に父の無線を見つける
そしていじってみると
30年前の父とつながる
幸せだったころの3人
