anttiorbの映画、映像の世界

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タイガーテール ある家族の記憶

2020年作品、アラン・ヤン監督、ツィ・マー クリスティン・コー リー・ホンチー フィオナ・フー出演。


祖父母の家に預けられたいた少年時代、ピンルイ(Lee Hong-chi)は近所に住む少女ユエン(Yo-Hsing Fang)と出会う。
年月が経ち、母親のもとで暮らすようになったピンルイ(ツィ・マー)は街で偶然ユエン(Joan Chen)と再会し、ふたりが惹かれ合うのに時間はかからなかった。
その頃、貧しい暮らしを送っていたピンルイは、母親と共に工場で働いていたが、アメリカへ移住し母親を楽にさせてあげたいという夢があった。
ピンルイは、工場の社長から娘のジェンジェン(フィオナ・フー)を紹介されるが、彼が愛する女性はユエンひとりだった。
そんなある日、母が工場の機械に手を巻き込まれ怪我を負ってしまう。
母を心配するピンルイは、一人前になり母を楽させてあげるために、社長の娘ジェンジェンと結婚し、アメリカへ渡ることを決意する。
しかし、ピンルイはユエンに合わす顔がなく、何も言わずに去ってしまう…


台湾でのちょっと物悲しい物語です。
監督はアラン・ヤン、監督としては初作品のようですね。
主演はツィ・マー、「メッセージ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14930027 に最後の方で出演していますが、公開延期になっている近作は見たいところです。


物語はビンルイの少年時代から始まります。 幼いながら、初恋をするビンルイ。 祖父母のもとから、母親の元で暮らし始めた彼ですが、時代は国民党の支配する台湾でした。 母は工場で必死に働き彼を育ててくれていましたが、彼は何とかアメリカに移住したい気持ちでいました。
彼は幼いころの初恋の思いを、必死に持ち続けていましたが、しかしそこに工場の社長から結婚の話が。 母を取るか初恋を取るか、揺れ動くビンルイですが。


今作は、台湾という国の若者が昔持っていた、希望というか、夢が感じられますね。
アメリカにわたって自由の国を謳歌する、台湾は戒厳令がずっとひかれていて、国民党の支配がいかに過酷だったかがわかる部分だと思います。 今でこそ独自の発展を遂げた台湾ですし、親日国でまた行きたくなるいい国ですが、それはきつい歴史があるんでしょうね。


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二人の初恋

 

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そしてひたすらに

 

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しかし彼は母のために

 

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別の人と

 

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そしてアメリカに移住

 

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娘と台湾に戻ってくる

 

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