2019年作品、本木一博演出。井上真央 毎熊克哉 藤原颯音 井上優吏出演。
寅次郎(井上優吏)は中学2年になり、平造(毎熊克哉)に批判的な視線を投げることを、光子(井上真央)は心配する。 勉強はからきしだが、担任の散歩先生(岸谷五朗)の英語の授業だけは理解はできないけど好き。 ある日、散歩先生に呼ばれた寅次郎を待っていたのは、13年前くるまやの前に寅次郎を置いて消えた産みの母お菊だった…
さて、いよいよ寅の生みの母親が現れる回ですね。
もちろん1作目の冒頭に出てくるんですが、ここで彼女の立ち位置がわかります。 お菊という母を山田真歩が演じていますが、「夕陽のあと」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/27/060000 という秀作に重要な役で出演していましたが、実は今作とは真逆の設定なんですね。
このお話は別の意味で、切ないお話なんですね。 いきなり現れた生みの母親、この時の寅次郎は立派でした。 散歩先生がいたからかもしれませんが、大人の対応をする寅次郎。 でもその真意は、光子に対する感情、思慕があるんですよね。
そして、育てることを放棄した負い目を持ったお菊、光子と遭遇するシーンがありますが、ここは逆にさらっと描いていました。
このお話も泣けるし、実際の「男はつらいよ」につながる重要なエピソードでした。
御前様と光子
そこでお菊と遭遇
一方寅の前に
彼女が現れる