葬儀の準備を進める中、通夜ぶるまいの弁当が届かないというトラブルが発生する。 困惑する姉の美也子(戸田恵梨香)。 そんな中、母・アキコ(斉藤由貴)から「通夜ぶるまいの弁当は私がキャンセルしてしまった」と、予想外の言葉が告げられる。 そして、更にアキコから「亡き父からの遺言で、料理は私が作る」と、驚きの告白が告げられるのだった。 やがて、最初の料理が麟太郎、美也子、他の親戚たちの元に運ばれてきた。 それは『目玉焼き』だった。
それを食べた麟太郎は、あることを思い出す。 目玉焼きは日登志が初めて作ってくれた料理で、麟太郎は20年前、彼らが家族になった日のことを思い出した。
20年前。日登志とアキコは互いに再婚で家族となった。 麟太郎は当時7歳、美也子が当時11歳。
アキコはシュンという17歳の息子を連れてやって来た。 こうして、日登志、アキコ、シュン、美也子、麟太郎は家族になったのだった。
5人が家族となった日、一家をピンチが襲う。 アキコが虫垂炎で緊急入院をしてしまう。 そんな中で日登志がアキコに代わって子供たちに作ったのが目玉焼きだった・・・
この作品は好きですね。じんわりと来ました。
監督は常盤司郎、今作が長編作品初となるようですね。
主演は染谷将太、「旅のおわり世界のはじまり」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15980071.html が近作ですね。
物語は、お通夜の晩から始まります。 久しぶりに実家に帰ってきた息子の麟太郎、この家にはあまり寄り付かなくなっていました。 姉とも久しぶりでしたが、それ以上に母とは疎遠になっていました。 母のアキコとは実は2番目の母でした。 父との再婚相手で、彼女には自分より年上の息子がいて、家族は一気に5人となりました。
その晩のお通夜の料理は、直前にキャンセルされていて、それをしたのがアキコでした。 そしてその理由は目玉焼きでした。
今作は、ここから1品1品思い出の料理が出てきます。 もちろんそれを食べながら、過去の思い出を振り返っていくんですが、でも一人いないんですよね。 死んだ父ではなく、もう一人。
でもそのわけは悲しく重い、姉弟の知らない物語があったんですね。 父と母はそれを背負って生きていた。 そこがなんともつらい思い出でした。
なんとお通夜の晩に目玉焼き
そして思い出が蘇ってくる
麟太郎はだんだん新しい家族に馴染んで行き
アキコは授業参観に
そして5人でハイキングに
そして父とシュンが二人で山に行くようになった