anttiorbの映画、映像の世界

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CURE


ひとりの娼婦が惨殺された。 現場に駆けつけその死体を見た刑事の高部(役所広司)は、被害者の胸をX字型に切り裂くという殺人事件が、秘かに連続していることを訝しがる。
犯人もその殺意も明確な個々の事件で、まったく無関係な複数の犯人が、なぜ特異な手口を共通して使い、なぜ犯人たちはそれを認識していないのか。
高部の友人である心理学者・佐久間(うじきつよし)が犯人の精神分析を施しても、この謎を解く手掛かりは何も見つからない。 そのころ、東京近郊の海岸をひとりの若い男(萩原聖人)がさまよっていた。 記憶傷害を持つ彼は小学校の教師の花岡(戸田昌宏)に助けられるが、彼は男の不思議な話術に引きずり込まれ、魔がさしたように妻のとも子(春木みさよ)をXの字に切り裂いて殺してしまう。
その後、男は警官に保護され、そして病院に収容されて同様の話術を警官:大井田巡査(でんでん)や女医:宮島明子(洞口依子)と繰り返した。
大井田と宮島は、それぞれに殺人を犯し、被害者の胸を切り裂いてしまう。 催眠暗示の可能性に思い至った高部は、事件の捜査線上に浮かび上がったこの男・間宮を容疑者として調べ始めた。
しかし、高部は間宮の記憶傷害による進展のない会話に翻弄され、また精神を病んだ妻・文江(中川安奈)の介護による疲れも加わり、その苛立ちを積もらせていく。
やがて、間宮が元医大の学生で、メスマーという18世紀の医者が開発した催眠療法の研究をしていたことを知った高部は、正式に調書を作ろうとするものの、間宮の不思議な話術のうちで妻の病気を指摘され、苛立ちを爆発させてしまった・・・

これはなかなかサイコホラーですね。
監督は黒沢清、新作が公開されますが、その前作は 「予兆 散歩する侵略者 劇場版」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15242232.html となります。
主演は役所広司、「オー・ルーシー!」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15499365.html が近作となります。
そしてうじきつよし、「ユメ十夜」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2316789.html の第二夜に出演していました。
さらに萩原聖人、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15820878.html が近作出演ですね。

物語はある連続殺人事件を追う刑事の物語です。 いずれも “X” というアルファベットで切り刻まれる残忍は手口なんです。
一方、海岸で記憶傷害の男が見つかります。 全く会話が成り立たない、イラつく返答しかしてこないこの男、しかしこの男が問題でした。
今作は黒沢監督のある意味原点的な作品であり、役所さんとのコンビが始まったような感じの作品でもありました。
萩原さんの演技が大変イラつく名演でした。

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惨たらしい殺人事件が起こる

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手がかりは“X”

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そして記憶傷害の男が現われ

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警察に捕獲されるが

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周りを翻弄していく

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