マルセイユ--パリ間の夜行列車のコンパートメント内、一人は刑事=マッティ(ブールビル)、一人は容疑者=ボーゲル(ジャン・マリア・ヴォロンテ)。 マッティが寝入るとボーゲルは安全ピンを取り出し、針の先をヒン曲げ手錠の鍵穴にさしこんだ。
マルセイユから程遠くない刑務所。 年期開け近くもう出獄というコレー(アラン・ドロン)に古顔の看守が宝石店を襲う仕事をもちかけていた。 しかし、彼は 「別に大きな仕事をしなくとも俺は食える」 と断った。 コレーには仲間のリコ(アンドレ・エキナン)に “貸し” があったのだ。
出所後、彼がくらい込んでいる間に勢力を伸ばしたリコを訪ね “貸し” を求めたがリコは言を左右にして断わる。 コレーは一喝してかなりの札束をものにした。
リコの追手を背後に古巣パリへ向かったコレーの車のトランクに、突っ走る列車から脱出したボーゲルが偶然もぐり込んできた。 勿論、マッティの追求は随所の非常線、検問所に及んでいた。 が、危機はリコの追手が先だった。
コレーが捕えられた時、ボーゲルの凄腕が披露された。 二人は友情を深めたが、困ったことに敵と共に札束が穴だらけになり一文ナシとなったのだった。
コレーの脳裏裡にいつかの看守の話--パリの高級宝石店の話が浮かんだ。 厳重な防護設備を破るには、射撃の名人が必要だった。 ボーゲルの昔の仲間で元警官=ジャンセン(イヴ・モンタン)が呼出される。「 仕事を手伝ってもらいたい」 「よかろう」。 計画は順調に進み出した・・・
これも哀愁漂うドロンですね。
監督はジャン=ピエール・メルヴィル、作品を見るのは初めてですね。
主演はアラン・ドロン、「冒険者たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14367205.html も良いですが、「暗黒街のふたり」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15722984.html が今作のような哀愁を帯びてますね。
そしてイヴ・モンタン、映画出演作を見たのは初めてです。
物語は、ふたりのそれぞれの展開で始まります。 刑期を終えるのが近い、コレーにある儲け話が転がり込みます。 しかし大金は必要ないといって彼は断るんですね。 そして彼は昔の貸しのあった男から金と拳銃を強引に貰って姿を消します。
一方ボーゲルは、護送中に逃亡、列車から飛び降りて、警察犬の追跡もかわし、何とか逃げまくります。 そしてそんなふたりが遭遇するんですね。 しかし金が無くなり、刑務所で聞いた話を実行することになります。
今作は、アラン・ドロンがかっこいいんですよね。 でもなにか破滅の匂いが絶えず付きまといます。 でもそれが彼の持ち味だと、だんだん思うようになります。
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出所したコレー
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/anttiorb/20190813/20190813144131.jpg)
貸しのある男から拳銃と金をむしりとる
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そして追っ手に捕まるが
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/anttiorb/20190813/20190813144145.jpg)
脱走犯の男に助けられる
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