anttiorbの映画、映像の世界

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木と市長と文化会館/または七つの偶然


第1章
もし1992年3月の地方選挙の前に、大統領が属する左派が議会少数派になってなければ…
フランスのとある田舎の村サン=ジュイール。 この村の市長ジュリアン(パスカル・グレゴリー)は、州議会選挙での当選を目指していたが、その選挙直前になって不運に見舞われてしまう。 自らも籍を置き、大統領が率いる社会党が議会で少数派になってしまったのだった。
第2章
もしジュリアンが落選後、小説家のボリヴァージュに恋をしていなかったら…
ジュリアンは不利な状況を覆すことができず、州議会選挙に落選してしまった。 落選したジュリアンは美しい小説家ボリヴァージュ(アリエル・ドンバール)に出会い、彼女をサン=ジュイールに連れ帰ると、巨大な公共事業を計画し始めた。 それは、牧歌的な田舎の風景に不釣り合いな文化会館を作ることでした。 ジュリアンはこの計画成功で地元の支持を固め、国政進出への足がかりにしようと考えたのだった・・・

これはなかなかの会話劇でした。
監督はエリック・ロメール、初めて作品を見ます。
主演は市長役のパスカル・グレゴリー、「スズメバチ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3751177.html に出演していました。
アリエル・ドンバールは、彼女の出演作は見てないかもしれませんね。

物語は、ほぼ会話劇です。 市長の政策は、新しい公共事業を打ち出すことでした。文化会館建設を計画して、準備に入っていくんですね。 しかし、ボリヴァージュにはあまりよくその計画が思われていませんし、反対派が多いんですね。
さらに社会党も惨敗、踏んだりけったりなんですが、さすがに政治家、市長は飄々と、そして着々と計画を実行しようとしますが。
今作は、なかなか日本で見られるような、地方の政治、行政が描かれています。 もちろん派手さはありませんが、そんなやり取り、そして市民の意見の移り変わりなんかを見ていると、どの国でもこういうことはあるんだなと思いますね。

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小説家のボリヴァージュ

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教師のマルクは

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市長の政策に反対する

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ブランディーヌはジュリアン市長の取材をする

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ジュリアンは幼い娘の意見を聞く

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