anttiorbの映画、映像の世界

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はじまりのボーイミーツガール

2016年作品、ミシェル・ブジュナー監督、アリックス・ヴァイヨ ジャン=スタン・デュ・パック シャルル・ベルリング パスカル・エルべ出演。

マリー(アリックス・ヴァイヨ)はチェロのオーディションを目指していた。 しかし彼女には大きな悩みがあった。 しかしそれは家族しか知らない悩みで、もしかしたら父からオーディションを止められるかもしれないのだった。
母の死から立ち直れない父親に悩む12 歳のヴィクトール(ジャン=スタン・デュ・パック)は、クラスの優等生マリーに恋をしている。 しかし、秀才のロマンからのアプローチもはねつける姿に落ちこぼれのヴィクトールはなす術もなく、遠くから見つめるだけだった。 親友のアイカムがけしかけるが、とても告白する勇気も沸かないヴィクトールだった。
ところが、そんなマリーがテスとの時に、とっさにカンニングペーパーを渡してくる。 そしていつも0点のヴィクトールが満点を取ってしまい、先生だけでなくクラス中からカンニングをしたと言われてしまう。 なんであんなことをしたのかと、ヴィクトールはマリーに怒るが、それならば、「勉強を手伝ってあげる」 とヴィクトールを家に招待してきた。
親友のアイカムから 「どん底のお前に最後のチャンスだ」 と煽られ、「女は信用できない」 と平静を装いながらウキウキと出かけるヴィクトール。 マリーの指導のおかげで成績が上がってきたある日、マリーはプロのチェロ奏者になる夢を打ち明ける。 そして、初めて手を繋いで下校すると、別れ際に頬にキスされてヴィクトールは舞い上がる。
しかしマリーは音楽学校に行くために、徐々に視力が落ちる病気にかかっていることをひた隠しにしていた。 それで “目” を必要としたマリーに利用されていたことに気づいたヴィクトールはショックを受けるが、マリーの情熱に動かされ、彼女の夢を叶えるため、二人の秘密の作戦を始める…

こういう思春期の淡い恋のお話は好きです!
監督はミシェル・ブジュナー、初めて作品を見ます。
マリー役はアリックス・ヴァイヨ、チェロは実際弾いている感じですね。
ヴィクトール役がジャン=スタン・デュ・パック、出演作は 「ミモザの島に消えた母」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14346335.html でした。

物語は、裕福な家に生まれ、チェロ奏者を目指しているマリーと、母親が亡くなり、自動車整備工の父と二人暮らしのヴィクトールのお話です。
マリーには先天的な目の病があるんですね。 このままいくと失明してしまう、しかし彼女は療養、治療ではなく、どうしてもチェロ奏者になるためにオーディションを受けたいんです。 しかし彼女の父は、彼女の目の治療、療養のために、転校させ、じっくりと治すことを推し進めます。 これも親心なところが辛いんですね。
一方のヴィクトールは、父との暮らしで、家事を分担しています。 母の失ったショックはもちろん彼にはあるんですが、それよりも父の方の痛手が見ていて大きいことがわかります。
彼の父はずっとソファーで寝ている、母の遺品を整理できなくて、いなくなっただけという言い方をしているんですね。 いつか帰って来る、死を認めたくない、そんな気持ちからなかなか立ち直れない父に対して、やるせない悲しみと憤りを持っているヴィクトール。
しかしマリーがそんなヴィクトールに近づいてきます。 実は彼はけっこう可愛い、イケメンなんですね。 背は高くないし、頭は悪いんですが見てくれは悪くない。 そして思いもよらぬ彼女からのアプローチはいったんは良くなっていきますが、彼女の秘密、そして考えがわかり彼は混乱と怒りを持ってしまいます。
なかなか幼い恋愛作品ですが、子供たちの計画、そしてちょっとしたプチ家出、これは年末にいい作品を見せてもらいました。

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母を失ったヴィクトール

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しかし父のほうが落ち込んでいた

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そんな彼に、クラスのマドンナのマリーが

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勉強も教えてくれる

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しかし彼女には秘密があった

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