anttiorbの映画、映像の世界

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ビール・ストリートの恋人たち

2018年作品、バリー・ジェンキンス監督、キキ・レイン ステファン・ジェームズ レジーナ・キング コールマン・ドミンゴ出演。

19歳のティッシュ(キキ・レイン)と21歳のファニース(テファン・ジェームズ)は、貧しいながらも将来を共に歩むことを誓い合った二人。 しかし離れ離れにこれからなる二人だった。
白人警官のベル(エド・スクレイン)によってヴィクトリア(エミリー・リオス)暴行犯に仕立て上げられ、ファニーは収監されてしまったからだった。
そして初めての面会の時ティッシュは 「赤ちゃんができたの」
 とファニーに告げる。 まだ家族に入っていなかった彼女は、真っ先に彼に知らせたかった。 一瞬驚き、不安そうな表情をファニーは見せる。
1970年代のニューヨーク。 幼い頃から共に育ち、自然と愛を育み、運命の相手を互いに見出した二人にとって、それは素晴らしい報告のはずだった。
しかし、ファニーは無実の罪で留置所にいる。 彼はティッシュの言葉を面会室のガラス越しに聞いた。 小さな諍いで白人警官の怒りを買った彼は強姦罪で逮捕され、有罪となれば刑務所で恥辱に満ちた日々を送るしかない。
ティッシュの家族は、二人の将来に向けて応援してくれるが、ファニーの家族は父親のフランク(マイケル・ビーチ)以外は結婚事態にも賛成しきっていなかった。 それでも若手白人弁護士のヘイワード(フィン・ウィットロック)の助言を得て、証人集めに奔走する。
二人の愛を守るために家族と友人たちはファニーを助け出そうと奔走するが、そこには様々な困難が待ち受けていた。 魂を試されるようなこの試練を乗り越え、恋人たちは互いの腕の中に帰ることが出来るだろうか・・・

時代は70年代、黒人の地位はいまよりずっとつらいときだったようです。
監督はバリー・ジェンキンズ、「ムーンライト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14837305.html が監督デビュー作でした。
主演はキキ・レイン、長編作品初出演で主演でした。
ステファン・ジェームズは、「栄光のランナー/1936ベルリン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14363086.html で主役のジェシー役でした。
母役はレジーナ・キング、多くの作品に出演していますが記事にはしていません。

物語は、若き結婚を約束した二人のお話です。 しかしファニーことアロンゾ・ハントは収監されてしまいます。 白人でたちの悪い警官に目をつけられ、言いがかりのような逮捕をされてしまうんですね。 レイプ事件の犯人でしたが、被害者は行方不明になってしまいます。 彼女の証言は、不確かでしたが、他の証人はアロンゾの友人のダニエルだけ、彼も逮捕されていて、証言に信憑性がないようです。

今作は、黒人社会がまだまだ肩身が狭い70年代のお話です。 そして彼らはいつもビクビクして暮していた様子がわかりますね。 素行の悪い白人警官、なにかあればすぐにでっち上げて逮捕されてしまいます。
今作は見ていてじれったいお話、でもそれがあの時代の現実だったのかもしれません。 ラストはハッピーエンドでは決してなっていないのが現実的であり、きついですね。

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これから、離れる二人

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この警官に目をつけられたからだった

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彼女のおなかには新しい生命が

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産まれるまで彼女は働く

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そして若き弁護士

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