anttiorbの映画、映像の世界

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ともしび

2017年作品、アンドレア・パラオロ監督、シャーロット・ランプリング アンドレ・ウィルム ステファニー・ヴァン・ヴィーヴ シモン・ビショップ出演。

ベルギーの小さな地方都市のアパートで、慎ましやかな日々を送る老年に差し掛かったアンナ(シャーロット・ランプリング)と夫(アンドレ・ウィルム)。 小さなダイニングでの煮込みだけの夕食は、いつものメニュー。 会話こそないが、そこには数十年の時間が培った信頼があるはずだった。
だが翌日、夫はある疑惑により警察に出頭し、そのまま収監されてしまう。 しかし、アンナの生活にはそれほどの変化はないかに見えた。 豪奢な家での家政婦の仕事、そのパート代で通う演劇クラスや会員制のプールでの余暇など、すべてはルーチンの中で執り行われていく。
自分ひとりの食事には、煮込み料理ではなく、簡単な卵料理だけが供されることくらいがわずかな変化であった。 ところがその彼女の生活は、次第に狂いが生じていく。 上の階から漏れ出す汚水、ぬぐうことができなくなった天井のシミ、そして響き渡るような音を立てるドアのノックの音。
なんとか日常を取り戻そうと生活を続けるアンナだったが、そこに流れ込むのは不安と孤独の冷たい雫。 やがてそれは見て見ぬふりが出来ないほどに、大きな狂いを生じていく……

老年期に入った夫婦、そして妻を描いた作品。
監督はアンドレア・パラオロ、日本では今作が初公開になる監督です。
主演はシャーロット・ランプリング、前作 「さざなみ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14422607.html では、ちょっと怖い彼女がみれましたが。

物語は、老夫婦の日常生活から始まります。 いきなり彼女が奇声を発しますが、これは演劇を習っているからでした。 リッチなお屋敷で、目が不自由な少年の世話や、洗濯をしているパートで、その費用を稼いでいるアンナ。
夫(名前は明かされません)との生活は会話こそありませんが、悪くはないようです。 しかしいきなり彼が収監されてしまいます。 一人になってしまったアンナ、子供はいないのか? いやそうではないんですね。
息子のところには、可愛い孫もいるようですが、息子一家とは何かうまく行っていないようなんですね。

今作は、やはりシャーロット・ランプリングをじっくりと見る作品ですね。 彼女は歳をとっても等身大の演技を自然に見せてくれますね。 生活観を隠さない、老いた体も隠さない、プールの更衣室で裸身が映りますが、彼女にこだわりはない感じがします。
そして、作品は唐突に終わります。

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夫は収監される

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しかし彼女の生活は変わらないように見えた

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しかし水泳の会員は終わってしまう

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そして耐え切れない事が

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しかし夫の面会では平静を装う

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