anttiorbの映画、映像の世界

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クーパー家の晩餐会


クリスマスイヴの夜17時に、クーパー家は集合しようと約束している。 シャーロット(ダイアン・キートン)とサム(ジョン・グッドマン)はその日、離婚調停中の息子ハンクに頼まれ、孫娘のマディソン(ブレイク・バウムガートナー)の子守に朝から出かける。
ハンク(エド・ヘルムズ)の自宅に到着した2人は、妻のアンジー(アレックス・ボースタイン)とハンクが言い合うのを目撃しつつも孫に会えたことが嬉しそうだった。 しかし彼らもまたイヴの夜を過ごしたら、サムが家を出て行くことが決まっていた。
40年と半年と3日、同じテンションで一緒にいられることなどほぼ無理であるが、旅行を取りやめにしたシャーロットを、今度ばかりは許せないサムは別居を決めたのだった。
そんな2人はサムの叔母であるフィッシー叔母さん(ジェーン・スキップ)を施設まで迎えに行き、マディソンを連れてスキー場にいった帰りに、ヒッチハイクしてきた近所の青年を車に乗せているとき、サムとシャーロットは昔話をしはじめる。 しかしその思い出が消えてしまったかのように話すシャーロットにサムは少し悲しかった。
2人はクリスマスの1日だけを過ごしたら終わるはずだったが、自宅に着いた時もう一度だけサムはアフリカへ行こうと誘った。 それはサムの長年の夢だったし、シャーロットも知っているのである。 昔は大胆なシャーロットはそこにはいなかった。 答えはNOである。
シャーロットの父、バッキー(アラン・アーキン)は妻を亡くし、今はレストランでウェイトレスをしている若い娘のルビー(アマンダ・シフライド)の元へ通っている。 しかしイヴの朝、いつものように朝食を食べに行くと、別の客から今日で最後だと聞く。 今まで話していたのに聞かされていなかった事に腹が立ったバッキーは、思わずその場で彼女を罵り喧嘩になってしまう。 最後の日だというのに最悪だった。
シャーロットの妹、エマ(マリサ・トメイ)は姉のプレゼントを万引きし捕まっていた。 金が無かった訳では無いが、独り身で何でも手にしている姉が羨ましかった。 そして愛情を同じだけで返す癖のあるエマは、金を出してまであげたいと思わず盗もうとしたのだっ た。
しかし警察の車の中で警官・ウィリアムス巡査(アンソニー・マッキー)にその話をした帰り道、エマは彼に忠告された。 姉に店で一番高いものをあげて、なりたい自分になるようにと。
それぞれのクリスマス・・・

さてこの作品、壊れかかったクーパー家の1日のおはなしですね。
監督はジェシー・ネルソン、監督作品を見るのは初めてです。
そしてキャストは豪華ですね。 やはりダイアン・キートンが真ん中にいますね。 彼女は歳を取ってもチャーミング、好きな女優さんです。 近作は 「最高の人生のつくり方」https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14802550.html ですがこの作品もチャーミングでした。 今作では製作総指揮でも参加しています。
そして夫役でジョン・グッドマン、彼は幅が広い演技を見せてくれ、今回はハートウォーミングな役でした。 近作は 「キングコング: 髑髏島の巨神」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14825794.html ですが、さまざまな役で変幻自在ですね。

物語は、それぞれ行き詰まりを見せているクーパー家のお話、サムとシャーロットはとうとう亀裂が入り 、別居、おそらく別れることになるんですね。 そしてその息子はもう離婚に向けて調整中、残された孫のマディソンがちょっと可哀そうなんですが、彼女はあまりそんなそぶりを見せず愛くるしいんです。
姉にコンプレックスを持ったエマ、そして書き切れませんでしたが、娘のエレノアも体裁を作ろうとつかなくてもいい嘘をつくんですね。
しかし、はたから見れば、どちらかが一歩歩み寄れば済むかもしれないこと、しかしそれができないのが人生かもしれませんよね?
ただ、時はクリスマス。 そんなみんなの背中を押してくれるのが、聖なる夜の、サンタさんのおかげかもしれませんね。
そんな作品でした。

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今日が最後と思っている二人

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バッキーは彼女が可愛かった

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彼氏のふりをしてもらうエレノア

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そして一同が集う

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孫娘のマディソン、彼女に罪はない

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