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パッドマン 5億人の女性を救った男

2018年作品、R・バルキ監督、アクシャイ・クマール ラーディカー・アープテー ソーナム・カプール出演。

北インドの田舎にある小さな工房で働くラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、妻ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)と結婚式を挙げたばかり。 幸せな新婚生活を送るなか、ラクシュミは妻が生理になった時に衝撃の事実を知る。 妻はその処理に清潔とはいえない古布を使っていたのだ。
市販のナプキンは高価で、妻は使うことを拒絶。 そんな彼女を救うため、ラクシュミは清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつくのだった。 研究とリサーチに日々明け暮れるラクシュミの行動は、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面、ついには村を離れるまでの事態に発展していく。
それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリー(ソーナム・カプール)との出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明する。
やがて、農村の女性たちにナプキンだけでなく、製造機を使ってナプキンを作る仕事の機会をも与えようと奮闘するなか、彼の運命を大きく変える出来事が訪れる…

これは凄い作品ですね。
監督はR・バールキ、日本で公開は初めてですが、数作作品があるようです。
主演はアクシャイ・クマール、初めて見る俳優さんですが、最後の演説シーンは素晴らしい。
そして妻のガヤトリ役はラーディカー・アープテー、美しい女優さんですね。 もちろん初めて見ます。
でもなんと行っても後半から出てくるソーナム・カプール、理知的で、行動力がある、そして女神のような役にぴったりでした。

物語は新婚で、仲睦まじい夫婦のお話。 しかし女性の生理の期間は、穢れたと言う事で、生理中の女性は隔離されてしまいます。 それは仕方がないしきたりなんですが、その時に使うのがなんとも清潔とはいえない布なんですね。 そこでラクシュミは、ナプキンを買いに行くんですが、とても高価なんですね。 だから仕方がなく、女性たちは綺麗とはいえない布を使っていつも洗っています。
友達から借金をしてまで買ったナプキン、しかしガヤトリは贅沢品ということで拒否をします。 思い悩んだラクシュリが思いついたのは、自分で作れるのではないか? ということでした。 既製品を分解すると、そんなに難しくはないと思うんですが、まずは妻が使うことを拒否しますし、妹達も鬼がおかしくなったのではと疑い始めます。
でも妻は彼の気持ちを考え一応使って見ますが、やはりそううまくは行かないものでした。
ラクシュリは改良をしますが、妻はまた汚してしまうと思い使いません。 そしてなんとラクシュリは初潮を迎えた近所の少女に使わせようとします。 ただでさえ穢れた事で嫌悪する事なのに、なんと他人に、それも少女にという事で大問題になってしまうんですね。
とうとう彼は村を出ることにします。 しかし彼は初志貫徹、自家製のナプキンを作り上げるまで、全精力を傾けた努力を開始します。

今作は、事実を元にした作品、日本では当たり前のようなお話ですが、インドは1割以下の女性しかナプキンを使用していないんですね。 ラクシュリが何とか安価なナプキンをと思ったのは、清潔でない布を使うことで、病気になったり、死んでしまう事さえあると言う事実を医者から聞かされたからなんですね。
彼のやさしさからの行動を理解するのは数少ない友人だけ、村の住人はすべて彼はおかしくなったと思うだけでした。
これはラストの彼のスピーチが面白く、そして感動的なんですね。 これは年末年始に見て欲しい作品、お勧めです。

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新婚の二人

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そんな彼は妻のために

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自家製のナプキンを作るが

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しかし彼は村を出て行く羽目になる

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そして都会人のパリーと出会う

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