クリスマスを目前に迎えたある日。 ロンドンの至る所でトナカイが目撃されるというニュースが世間を賑わせていた。 時を同じくして、刑務所に収監されていたスティーブ(レイフ・スポール)が出所する。 彼は、別れて暮らす息子トム(キット・コナー)のために真面目になろうと固く決心していた。
その夜、突然スティーブにトムから電話がかかってくる。 なんと、家のガレージにサンタクロース(ジム・ブロードベント)がいるというのだ。 彼は急いでトムの元に向かうが、そこにいたのは紛れもなくサンタクロースの “格好” をした、初老の男だった。
怪しいその男は、ソリが壊れてトナカイが逃げ出してしまったので、スティーブとトムに助けて欲しいと言うが…
さて今回は、なんとサンタの脱獄ものです。
監督はクリストファー・スミス、未公開作品が多く、初めて作品を見る監督でした。
主演はジム・ブロードベント、「ベロニカとの記憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15379304.html が近作ですね。 現在のトニー役でした。 なかなか面白い作品でした。
そしてレイフ・スポール、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15606657.html でイーライ・ミルズ役をしていました。
物語は、事故?に遭ってしまい、トナカイとはぐれてしまったサンタのお話。 たまたま訪ねたのがスティーブとトムの家でした。 子供のトムは、風貌からしてサンタだと信じましたが、もちろん大人のスティーブは信じる事は出来ません。 怪しい老人と思ってしまいます。
しかしサンタを語る老人は、そりが引っかかってしまい、トナカイが脱走して捜さなければならないと言い、助けを求めます。 仕方なく一応捜し始めるんですが、怪しいサンタ風の老人は逮捕されてしまうんですね。 実は昔そっくりの人間が、不法侵入したということで、彼はその男と勘違いされて刑務所に入れられてしまうんですね。
さて、今作で面白いのは、サンタが、プレゼントを渡した子供をすべて覚えている事。 そしてその子供が何を希望して、その中では、サンタには不可能な切ない望が存在する事。
子供って何でもサンタさんにお願いするんですね。 しかし物でない希望はかなえることが出来ない。 でもサンタはその子供を慈しんでいるものですね。