1944年6月、第2次世界大戦下のイギリス。 「ダンケルク救出作戦」から4年後。
しかし、チャーチルの反対意見は却下されてしまう。
すでに連合国軍はイギリス南岸に100万人もの兵士を配備していたことと、長年の戦争と不況でチャーチルの守りの体制は国民からもあまり評価されていないという現状から、作戦の中止を望む者は少なく、作戦実行まで96時間と迫る極限の緊張状態の中、国のリーダーとしての役割を果たさなければいけないという葛藤と重圧感がチャーチルを苦しめるのだった…
もう1本のチャーチルの映画、こちらはどうなんでしょう。
監督はジョナサン・テプリツキー 「レイルウェイ 運命の旅路」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13420587.html 以来の監督作品となるようです。
そして妻のクレメンティ―ン・チャーチル役でミランダ・リチャードソン、ちょっと昔の作品で 「追撃者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14821900.html というスタローンの作品に出ていました。
物語は、ノルマンディー上陸作戦の直前のお話ですね。 彼は、自ら率いた過去の作戦・「ガリポリ上陸作戦」 の失敗をずっと引きずっていました。 そこで多くの兵士を殺してしまったことから、今回の苛酷な上陸作戦でも、多くのイギリス兵が、それも若い兵士が死んでいくと、強硬に反対をします。
彼は陸上作戦を取り、兵の分散を図ろうと対案を出しますが、アイクも他の人間もすべて計画通り実行を曲げません。 そして彼は国王にも進言をしますが、困っているのはジョージ6世のほうなんです。
みんなからはただのわがままとしか思ってもらえない。 そして弱腰の首相としか思ってもらえない。 妻でさえ、チャーチルのかたくなな反対の態度に業を煮やします。
そして自分の主張が無視された時、さらに無謀な要求を出します。
今作は、春に公開された 「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15450961.html とはまた違った事象、時間を描いていますね。 あの作品では、ドイツと戦うということをイギリスに決めさせたと言うところでしたが、今作ではあの歴史的な形勢逆転期の上陸作戦に反対をしていたことが描かれています。
嘘は言わないでしょうが、もしチャーチルの主張が通ったら、戦局は動かなかったかもしれないし、ドイツが勝った可能性もある。 連合国側の勝利だとしてももっと遅くなった可能性もありますね。 でもチャーチルの気持ちも分からないではない、国民のことを思う政治家ということではいまだに人気があることがよくわかります。
彼はアイクに反対を言いに行く
しかしみな彼には反対だった
しかし頑固な彼は自説を曲げない
しかし押し切られてしまう
そそしてとうとう実行の原稿を書く