1950年、朝鮮戦争時の朝鮮半島。 北朝鮮は南へと侵攻しソウルを陥落させ、1カ月ほどで朝鮮半島の大部分を支配下に収めた。 事態を重く見た連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー(リーアム・ニーソン)は、各首脳を集まる東京に向かう。そこで、行われた東京会談、国連軍司令部の置かれた東京の第一生命ビル6階で開かれたこの会談で、戦局を打開するため仁川への上陸作戦を計画するが、周囲からは不可能だと猛反対を受ける。
諜報部隊のチャン・ハスク大尉(イ・ジョンジェ)を中心とした数名は、本物の査察団を殺しすっかりと入れ替わる。 北朝鮮軍は、仁川に連合国軍は来ないと思っていたが、リム・ゲジンだけはこの地が重要で、必ず連合国軍はここを攻撃してくると読んでいた。
チャン・ハスクは、元は共和国=北朝鮮の思想を信じていた。 しかしだんだんそれに対し疑問を持ち、そして離脱、韓国軍のスパイ部隊に入ったのだった。
仁川上陸作戦が成功するかは、北朝鮮軍に潜入した部隊に懸っていた。 チャンと部隊の精鋭たちは正体がバレれば即座に処刑されることが確実な極限の状況で、マッカーサー率いる連合軍艦隊を仁川上陸へと導く命懸けの作戦行動を開始する・・・
監督はイ・ジェハン、「私の頭の中の消しゴム」 「サヨナライツカ」 を撮っていますが、私は未見です。
主演はイ・ジョンジェ、「新しき世界」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13536660.html を見ていますが、あの作品も潜入捜査官、時代は違えど、似ている役ですね。そしてイ・ボムス、「神の一手」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14956560.html でも敵役を演じていて、そういう役がはまる俳優さんですね。
そしてマッカーサーにリーアム・ニーソン、近作は 「沈黙 -サイレンス-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14698831.html 「怪物はささやく」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14974470.html にも重要な役で登場しています。
物語は、いったん朝鮮半島を取られてしまった韓国レジスタンスと、連合国軍との奪還作戦ですね。 しかし北朝鮮軍に完全に制圧された韓国のレジスタンスだけではどうしようもありません。 まあそれだけ、ソ連を背景とした北の力は強かったんでしょうね。
連合国側はすっかり後手に回ってしまった中、マッカーサーがただ一人徹底抗戦、そして強気な作戦を取ろうと進言します。 でもそれも仁川の港は、崖があり、水路も狭く、そこには機雷が配置されている、なかなか頑強な地点、しかしここを取る事が起死回生の展開になるのは誰もが思っている。
しかしその機雷の場所、そして北朝鮮軍をかく乱する役割を担う者が必要なんですね。
名もなき韓国の諜報部隊、史実にはないのかもしれませんが、こういうレジスタンス活動があったことは事実なんでしょうね。 ちょっと最後は感動する展開の作品でした。