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集団自殺 最後の晩餐

2003年作品、上野俊哉監督、江端英久、村山紀子、佐々木日記藍山みなみ、蔵内彰夫出演。

小さな印章屋を営むハンドルネーム(HN) “ハンコ”(江端英久)は、お見合い相手に誘われてすぐセックスをしたが、彼女から、体の相性が悪いと言われて、あっさり却下される。
HN“マリア”(村山紀子)は夫と離婚し、幼い娘は元夫に引き取られたが、彼に内緒で娘と会ったので元夫に暴力をふるわれる。
学校で全く相手にされず、友達のいない女子高校生(藍山みなみ)も生きるのに疲れてしまっている。
いつもSMばかりやらされているAV女優(星野瑠海)は、それ自体は嫌ではなかったが、監督の性のはけ口になっていた。
そして内向的で仕事が続かない青年(蔵内彰夫)も人生に行き詰っていた。
こうして、それぞれ恋愛などの人間関係に傷ついた計5人がネットのとある掲示板に不満を書き込んだ結果、彼らはオフ会を開いて会うことになるのだった。
“ハンコ” は彼らに 「一緒に死にませんか」 と集団自殺を呼びかけていて、待ち合わせ場所は彼の店舗兼自宅となる。 そして一人一人集まってくるのだった…

監督の上野俊哉は、ピンク映画の監督として名前が知られているようですが、4年前に病気のため亡くなっています。 この作品も彼が活動していた晩年の作品ですね。
エロが中心のドラマですが、ただそれだけではない雰囲気のある作品となっています。
主演はハンコさんと呼ばれる印象屋を営む男役の江端英久、AV系のピンク映画の出演が多いですが、北野監督の 「座頭市」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11359554.html 「監督・ばんざい!」 に出演していますが。

物語は、それぞれ人生に行き詰った5人が、ハンコ屋に集まり集団自殺をしようという作品ですね。 ハンコ屋は繁盛こそしていませんが、仕事は多少あるようで、自宅でやっているのでそこまで生活に困ってもいません。
しかし結婚ができず孤独感が強いんでしょうね。
そして、離婚した女性はDVに、友達のいない女子高校生は万引きした品物をクラスの女の子に分け与えることで、何とか気を惹こうとしている。 孤独な青年は今でいう引きこもりっぽいんですね。
ただこの中でAV女優だけがちょっと違うんですね。 彼女はここに来るのを辞めたんですが、監督を殺してしまいここに来るという流れになったんですね。
ホラーなら、ここから何らかの展開になっていくんですが、これはあくまでも自殺をテーマにしたエロティックドラマ、本当に集団で死ぬことになるのかが焦点の作品でした。

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