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戦場のピアニスト


第二次世界大戦の最中のワルシャワで、ウワディスワフ・シュピルマンエイドリアン・ブロディ)はピアニストとして活躍していた。 しかし1939年9月、その生活が一変する。
第二次世界大戦が勃発し、ナチスドイツポーランド侵攻を開始、シュピルマンが公開録音をしていたラジオ局はドイツ空軍による突然の爆撃を受け倒壊する。 なんとか脱出したシュピルマンは混乱の中で友人ユーレク(ミハウ・ジェブロフスキー)の妹ドロタ(エミリア・フォックス)と出会い、以降僅かばかりの友好関係を築く。 帰宅した彼は、イギリスとフランスがドイツに対して宣戦布告をしたことを海外のラジオ放送で知り、戦争は早期に終結すると信じて家族と共に喜ぶ。
しかし、状況は好転する事がなかった。 ワルシャワは、ドイツ軍に占領され、親衛隊と秩序警察による過激な弾圧によって、ユダヤ人の生活は悪化してゆく。
ダビデの星が印刷された腕章をつけることが義務付けられ、少しでも目立った行動をとるユダヤ人はナチス親衛隊の暴力にさらされるのだった。 1940年後半には、ユダヤ人たちはワルシャワ・ゲットーに押し込められ、飢餓、迫害、そして死の恐怖に脅かされた。 そんなある日、シュピルマンとその家族はその他多くのユダヤ人と共に親衛隊の命令で戸外に集められ、財産を取り上げられる。
ほどなく彼らは絶滅収容所行きの家畜用列車に乗せられるが、シュピルマンだけは知り合いのユダヤ人ゲットー警察署長ヘラー(ロイ・スマイルズ)の機転で救われ、その場を逃れる。
ひとり残されたシュピルマンは、ゲットー内で強制労働を課せられる。 ここでシュピルマンは、ドイツがユダヤ人抹殺を計画しているらしいこと、そして生き残ったユダヤ人たちが蜂起の準備をしていることを知る。 シュピルマンは慣れない肉体労働に耐え切れずに倒れてしまうが、仲間の配慮で倉庫番や食料調達の仕事に回される。
シュピルマンは蜂起への協力を志願し、食料調達の立場を利用してゲットーへの武器の持ち込みを手伝う。 そんなある日、食料調達のため街(ゲットー外)に出かけたシュピルマンは市場で知人女性ヤニナ(ルース・プラット)を見かけ、彼女を頼ってゲットーの外に脱出することを決意する。
ゲットーを脱出したシュピルマンは、ヤニナとその夫アンジェイ(ロナン・ヴィバート)が加わる反ナチス地下活動組織に匿われて、ゲットーのすぐそばの建物の一室に隠れ住む。 ほどなくユダヤ人たちのワルシャワ・ゲットー蜂起が起こり、シュピルマンは部屋の窓からドイツ軍との激しい交戦を目の当たりにするが、蜂起は鎮圧され、ゲットー内の大半の人が殺される結果に終わる。
その後の1年で、ワルシャワの状況は一層悪化する。 シュピルマンは隣人に存在を気付かれ、隠れ家から逃避しなければならなくなった。 アンジェイに手渡されていたメモに書かれていた住所の家を訪ねると、姿を現したのはドロタだった。 シュピルマンはドロタの夫ミルカ(ヴァレンタイン・ベルカ)に匿われ、ドイツ軍の病院の向かいにある隠れ家を提供される。 しかし支援者からの食料差し入れが滞り、内臓疾患で死にかけたこともあった。
1944年8月、ポーランド人の抵抗勢力ワルシャワ蜂起を起こした。 しかし、この蜂起もナチスドイツに鎮圧され、ワルシャワは報復として完膚なきまでの破壊を受ける。
シュピルマンは、廃墟の中で完全に孤立無援となってしまうのだった…

これは伝記映画なんですね。 物凄くリアルで凄まじい、ポーランドという国の置かれた情勢がいかに過酷であったのか、他作品でも感じたことが実際の体験談になると余計際立ちますね。
主演はエイドリアン・ブロディ、近作は 「心霊ドクターと消された記憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15285934.html ですが、「サード・パーソン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14268885.html も印象的でした。
ドロタ役でエミリア・フォックス、彼女はあまり映画で見たことが無いです。

物語はラジオ放送のピアニストをしていたシュピルマンのお話ですね。 昔はこういうラジオで演奏を聞かせるピアニストがいたんですね。 演芸や芸術は、生でこそ味わうもの、今放送中の朝ドラの 「わろてんか」 でも、寄席の強烈な存在としてラジオが出てきますが、実際にピアノ演奏を聞けない人に対して、レコードではない生の演奏をラジオを通して聞かせる、そういう仕事なんでしょうね。
しかし彼の人生は大きな局面を戦争によって迎えてしまうんですね。 ドイツのポーランド侵攻、これによって第2次世界大戦が開始されます。 それまでドイツの傍若無人のふるまいに事を起こさなかった英仏でしたが、ここでとうとう戦争が開始されていきます。 その犠牲国となってしまうんですね。
しかし彼は恵まれている方ですね。 家族ともども、収容所送りになる寸前で彼は助けられ、ことごとく、彼は地下活動組織に出会い生き延びて行きます。
しかしとうとう絶体絶命に終戦直前に陥った時、また一人のドイツ将校が現れるのは、大きなドラマですね。
この作品中、ナチスドイツの駐留勢力と、抵抗するポーランド組織との戦いが描かれますが、ことごとく叩きのめされ、虐殺されていくのが何とも生々しい。 やはりそれだけドイツの力は強大だったんですね。 そして徹底していたんでしょう。
「君の望みは?」 そう聞かれた彼は 「またラジオでピアノを弾きたい」 そう答えるシーンは切なく哀しかった。

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ラジオ局でピアノを弾くシュピルマン

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しかし戦争が始り

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彼は強制収容所を逃れる

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抵抗組織に匿われるが

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とうとう町は悲惨な状況に

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