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少女ファニーと運命の旅

2016年作品、ローラ・ドワイヨン監督、セシル・ドゥ・フランス、レオニー・スーショー出演。

1943年、ナチスドイツの脅威がヨーロッパ中に広がるなか、フランスもその支配下にあった。 母親から手紙が届く。 「3人とも元気? この2年で大きくなったでしょうね」 ファニー(レオニー・スーショー)は、木の上に登って、返事を書く。 「ジョルジェット(ジュリアーヌ・ルプロー) は数字の25まで覚えた。 エリカ(ファンティーヌ・アルドゥアン)は、もう甘えん坊ではない」と。
ファニーは勝ち気さを内に秘めた13歳のユダヤ人の少女で、幼い二人の妹と共に、協力者たちが秘密裏に運営する児童施設に匿われていた。 検閲の目をくぐって届く母からの手紙と、夜中にベッドの中で父からもらったカメラのファインダーを覗いて楽しかった日々を思い出すことがファニーの生きがいだった。
そんなある日、このクルーズの施設も、心無い密告のため、子供たちは別の協力者の施設に移らなくてはならなくなる。 そこは、マダム・フォーマン (セシル・ドゥ・フランス)が責任者の施設、厳しそうな彼女は、まだ幼い子供が多く混じっていたことに軽くショックを受けるが、その中からファニーを指名し、責任者として、青年エリー (ヴィクトール・ムートレ)とともに食事当番をさせる。 彼はこっそりとラジオを隠してマダムがいない時にそこから今の戦局を確かめていた。
当時イタリアが占領を担当していたが、ムッソリーニが逮捕されたことで、ここはナチスが占領を引き継ぐことになるという放送が流れた。 それを聞いてしまったマダムは、この施設にもナチスの手が忍び寄ることをすぐに察知する。
列車を使って移動することを決めたマダムは、ファニーたちを、別の地へ移動させる手配を素早く行う事にする。 駅で、列車に乗せる時が一番の難関だった。 そこで機転を利かせたマダムは駅員の注意を惹き、なんとかこどもたちを列車に乗せることに成功する、統率するのはエリーだった。
しかし、レジスタンス活動を協力していたエリーは、ドイツ兵による厳しい取り締まりのせいではぐれてしまい、9人の子供たちは見知らぬ駅で取り残されてしまう事になってしまう。
いつの間にかリーダー役となったファニーは子供たちを一つにまとめ、いくつもの窮地を勇気と知恵で乗り越えながら、スイスの国境を目指す。 しかし、追手はすぐそばまで迫ってきていた…

これも実際の出来事の映画化ですね。 ここに登場するファニーは今もご存命のようです。 原作はそのユダヤ人女性ファニー・ベン=アミの自伝という事で、ラストカットで実際の今の彼女の映像が差し込まれるんですね。
監督はローラ・ドワイヨン、日本公開の長編映画は初という事みたいですね。 主演のファニー役はレオニー・スーショー、映画初出演ですが、堂々とした演技です。 
マダム・フォーマン役にセシル・ドゥ・フランス、彼女は 「ヒアアフター」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14540556.html でマリー・ルレ役を演じていましたね。
さて物語は9人のこどもたちの脱出劇、ユダヤ人として生まれた子供たちは、日本でいう疎開をしているんですね。 親たちは親たちで必死に隠れて暮らしているという事なんでしょうが、だんだんと手紙が来なくなる子供もいます。 そして途中からは手紙どころではなくなっていきます。
しかし幼い子供たちのために、彼らの命のために実に多くの大人たち、協力者たちがいたことでしょうね。 もちろんフランスにもレジスタンス活動をしている団体はあったでしょうが、子供たちを逃がすのは大変なこと、しかしナチの弾圧が厳しくなればなるほど、どんどん援助者も引きはがされて、とうとう子供たちの逃走劇となっていくところは、胸が引き裂かれそうになって行きます。
しかし幼いながらも必死に助け合っていく姿には心熱くなりますし、ギリギリのところで、手を差し伸べてくれる市民、そしてあと一歩で国境というところまで来るんですが。
この夏もいろいろ戦争関連作品が多く公開されています。 この作品も貴重な現実の歴史を描いた作品でした。

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子供たちを列車に乗せるため、奮闘するマダム

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そして列車に乗った子供たち

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しかし大人たちとはぐれ

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無人の小屋に逃げ込み

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国境を目指す

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