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ブラックパンサー


アフリカの秘境にある超文明国家ワカンダは、すべてを破壊してしまうほどのパワーを秘めた希少鉱石・ヴィブラニウムの産出地だった。 太古の昔、落ちた隕石がそれをもたらしたと言われていて、歴代のワカンダの王はこの鉱石が悪の手に渡らないよう国の秘密を守り、一方でヴィブラニウムを研究し、最先端のテクノロジーを生み出しながら、世界中にスパイを放つことで社会情勢を探り、ワカンダを世界から守っていた。
5部族の中のチャカの祖先の王がそれに触れ、初代ブラックパンサーとなりほかの4部族がしたがったのだが、その中の1部族・ジャバリだけが反旗を翻したが、彼以外の部族は文明の進歩を遂げ、国をホログラムで守り独自の超高度文明を築いていたのだ。
ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は、アベンジャーズたちとの一連の闘いで、ティ・チャカ(ジョン・カニ)国王を大災害の中ぎりぎり救ったが、その国王が亡くなった。 そして即位の儀式にどうしても列席して欲しい人がいた。
それはナキア(ルピタ・ニョンゴ)といい、スパイとして活動をしながら、各地の貧困にあえいでいる民族の救助活動を極秘で行っているのだった。 そして彼女がいた拉致されていたトラックを見つけ無事彼女を救出するが、駆けつけたチャラにはそっけない態度を取る。
二人は付き合っていて、ナキアは婚約者だったが、ワカンダの国にいることを嫌いチャラと別れ国外活動をしているのだった。 しかし王の死という重大事にチャラは彼女にも列席して欲しかったのだった。
一方、1992年にカリフォルニアである事件が起こっていた。 若きチャカ(アタンヂュワ・カニ)が弟を殺めてしまうという痛ましい事件だった。そしてそれを見ていたのが若き日の高僧:ズリ(フォレスト・ウィテカー)だった。
そして現代、若きティ・チャラは即位の儀式に臨み、ジャバリ族ノエムバク(ウィストン・デューク)を退け、王位につく。 そこで先祖の魂に触れ、王になるのだが、彼には、ワカンダの今のあり方に心なしか疑問を感じているのだった。
その頃、大英博物館に怪しげな男たちが現れ、職員に質問をしていた。 そしてアフリカ系と白人のハーフのような男が、矢じりを指し、これはヴィブラニウム製ではないかといきなり言い放ち、その場にいた職員を射殺し逃亡を図るのだった。
その一報はすぐにワカンダに入り、韓国でのオークションに出品されることを調べ、謎の男とともにいたのが武器商人のユリシーズ・クロウ(アンディ・サーキス)だった。彼はワカンダにとっても、アベンジャーズにとってもなんとしても抹殺した存在だった。
さっそく韓国に向かう、チャラたちだったが、そこから思いもがけない戦いに突入していくのだった…

なかなかこの世界観は異彩を放っていて、かつ “アベンジャーズ” の展開のキーポイントとなりそうな設定が多く隠れている作品でした。
監督はライアン・クーグラー、前作は 「クリード チャンプを継ぐ男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13757799.html その前が 「フルートベール駅で」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12301887.html でした。
主演はチャドウィック・ボーズマンアベンジャーズシリーズ以外では、「キング・オブ・エジプト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14413859.html に出演していました。
そしてマイケル・B・ジョーダン、彼も 「クリード チャンプを継ぐ男」 に出演していましたし、「クロニクル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10343842.html が印象的で、一躍認められました。
ナキア役でルビタ・ニョンゴ、「それでも夜は明ける」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11310725.html パッツィーデ役でしたね。 悲しい役でした。
女戦士オコエ役でダナイ・グリラ、「オール・アイズ・オン・ミー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15313536.html で主人公の母親役でしたね。
そしてオコエの恋人でボーダー族の長・ウカビとしてダニエル・カルーラ、彼はなんと言っても 「ゲット・アウト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15211947.html で主人公を演じていました。

物語は、ここまで謎に包まれていたアフリカのワカンダという国でのお話ですね。 「シビル・ウォー」 で唐突に現れた謎の王子、しかし黒い戦士になった時の力は大変強いものでした。 彼はいったい何者なのか? ほかのアベンジャーズたちにも引けを取らないその理由が今回明かされるというものなんですね。
その大きな理由はヴィブラニウムという謎の鉱石の一大産地という事が大きな理由、しかしこれを利用しているのが、アベンジャーズの他のメンバーにもいます。 
ワカンダでは5部族がこの国を構成しており、その中のチャラの部族が代々 “ブラックパンサー” となって、国を統治しているんですね。
注目すべきなのは、この物質を分析して多くの分野で活用することで、一台超未来文明を築き上げているという事ですね。 しかし彼らは一種の鎖国をしていて、周りからはアフリカの未開国としか思われていないという事です。 外からだとホログラムで覆われていて、雄大大自然としか見えないようになっている。
しかし、ひとたび中に入ると超近代都市国家が出現するというから驚きですね。
私はこの作品を観て、「ドラえもん のび太の大魔境」 の話を思いつきました。 いつも霧にかかって外から見えない地域=ヘビー・スモーカーズ・フォレストがある、何か似ていますよね(^^)
私が大注目だったのは、国王につき従う女戦士の長・オコエですね。 めちゃくちゃ強い女戦士、スキンヘッドで韓国ではかつらを嫌そうにかぶっている(^^)、最後の闘いでも捨て身の大活躍をするんですが、どうやら次の 「アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー」 でも彼女が見れそうですね。
謎の全貌がわかり、重大なピースとなるだろう今作は、単品作品として見ても若き国王の成長譚にもなっています。

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国王の死で

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若き新国王となったチャラ

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超近代都市国家の指導者になる

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しかし謎の男が出現する

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