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息もできない

2009年作品、ヤン・イクチュン監督、ヤン・イクチュン キム・コッピ イ・ファン チョン・マンシク出演。

手加減のない仕事振りで恐れられている取立て屋のサンフン(ヤン・イクチュン)。 借金回収だけではなく、ストライキの妨害や屋台の強制撤去などでも容赦のない男だったが、甥のヒョンイン(キム・ヒス)をかわいがる一面も持っていた。
ある日、サンフンは偶然、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と出会う。 殴り合いから始まった出会いだったが、2人はお互いに通じるものを感じる。 彼らはそれぞれ、親との関係に問題を抱えていた。
幼い頃、暴力的な父に、母と妹を殺された過去を持つサンフン。 刑務所から出所した父のもとを訪れると、一言もなく殴りつける。 一方のヨニは、精神を病み、働けない父を抱えていた。 父の代わりに働いていた母は、屋台の強制撤去に遭い、そ の最中に死亡。 弟のヨンジェ(イ・ファン)は高校にも行かず、荒れた生活を送っていた。
粗野なサンフンと、それに臆することなく彼をからかうヨニ。 相反する2人を似た境遇が結び付ける。 しばらくして、ヨンジェがサンフンのもとで仕事をすることになる。だが、ヨニの弟だと知らないサンフンは、おどおどしたヨンジェを  “腰抜け” と罵倒する。 やがて彼は、姉がヒョンインと父を何度も会わせていた事実を知り、苛立ちを募らせる。
仕事振りはより激しくなり、ヨンジェへの態度も一層厳しくなる。 それにより、ヨンジェの家庭内暴力エスカレート。 泣き叫ぶヨニと、包丁を握り締める父親。 一方、憎しみを募らせたサンフンだったが、自殺を図った父を発見、病院に担ぎ込む。自分の輸血で父が一命を取り留めると、サンフンはヨニを呼び出し、2人は川岸で言葉もなく一緒に涙を流すのだった。
ヒョンインの言葉で、父親を殴る自分の姿が、自分が嫌った父と同じであることに気付くサンフン。 自分を変えようと、取り立て屋から足を洗うことを決意する。
そして最後の仕事にはヨンジェが同行。 これを最後に、サンフンは新 しい人生を歩むはずだったが…

これは名作ですね。
監督、主演はヤン・イクチュン、「かぞくのくに」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10455849.html では北の監視員、「中学生円山」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12383176.html でも謎の修理人で出演していますが、監督、主演作はこれですね。
そしてヒロイン役でキム・コッピ、このころは幼さが残る女子高校生役でしたが、「ある優しき殺人者の記録」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13857623.html では、ジャーナリスト役をしていますね。
物語はとんでもなく暴力的な性格の男、サンフンのお話ですね。 取り立て屋という商売柄、怖くなくては勤まりませんが、殺す一歩手前までやってしまう激しさ。 そして対象の人間だけでなく、興奮すると仲間にも襲い掛かってしまうんですね。 しかし甥だけには優しく、彼なりに気遣いを見せるんですね。
そんな時ヨニと出会うんですね。 彼女はそんな恐ろしいサンフンに、果敢に突っかかって生きます。 怖くないのかな? と思うんですが、実は彼女も家庭状況も凄まじいんですね。
いつしか同じ匂いがすることを感じあっていく二人、男女の中というよりも、同じ人種だということが二人の信頼感を芽生えさせていくんです。 しかしこの作品、最後は無性に悲しいですね。
後一歩のところだったのに、非情な因果でそれが砕け散ってしまう終わり方、どうしようもない無常観に支配される作品でした。

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二人で始めた取立て屋は何でもやる

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暴力的な仕事

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しかし甥は可愛がるサンフン

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そしてヨニと出会う

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だんだん距離が近づく二人

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サンフンの父

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