のんびり釣りをしている男・市川(大森南朋)、横で見ているのは韓国に渡った元大友組組長・大友(ビートたけし)だった。 ここは済州島、日本の二大勢力だった関東山王会と関西花菱会の巨大抗争後、韓国に渡った大友(ビートたけし)は、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下で市川ら手下を従え、済州島の歓楽街を裏で仕切っていた。
そんなある日、買った女が気に入らないと日本のヤクザからクレームが入る。 クレームの主は花菱会直参幹部・花田(ピエール瀧)だったが、女を殴ったことで逆に大友から脅されて大金を請求される。 花田は側近たちに後始末を任せ、ひとり日本に帰国する。 後始末を任された側近が張会長の若い衆を殺害してしまい、激怒した大友は日本に戻ろうとするが、張会長に制止される。
山王会を実質支配下に収める花菱会の新会長の座には、前会長の娘婿で元証 券マンの野村(大杉漣)が就いていた。 金さえ稼げれば何でもありという野村のやり方に、古参幹部の若頭・西野(西田敏行)は敵意を燃やしていた。
西野を厄介払いしたい野村は、若頭補佐・中田(塩見三省)に若頭の跡目を取らせようと手を回すが、本心は二人を揉めさせ、いずれまとめて捨ててしまう算段だった。
一方、花田が張会長率いる巨大グループを敵に回したことを知った西野は、花菱会の会長代理として、花田を連れて張会長に詫びを入れに行くことにするが、その裏には大金を稼ぐ花田の金をむしり取ろうという魂胆があった。
野村は自分の地位を守るため、この西野の行動を利用しようと、中田を焚き付け、次の跡目をちらつかせ、西野を殺すことを命令する、
そしてとうとう大友が日本に潜入するのだった・・・
前作、前々作 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A5%A2%A5%A6%A5%C8%A5%EC%A5%A4%A5%B8 と、北野監督ならではの現代極道を描いたこのシリーズ、とうとう完結偏が公開されました。
今までの2作でだいぶ殺されてしまったので、ちょっと小粒感のキャストに感じましたが、その分、日本の関西ヤクザと、韓国組織との戦いとなりましたね。 物語はやはり始まる抗争劇ですが、そのきっかけは済州島で花田と、大友とのいざこざでした。謝罪のための金を渋った挙句、子分が相手の取立ての若い衆を殺してしまったことから、大友の心に火が付き、日本では花菱会が張会長に詫びを入れる羽目になってしまいました。
それを始めは中田が行くんですが、これが見事に失敗、ここら辺りからどんどんこじれて行ってしまい、大友が乗り込んでくる時間的な猶予を与えてしまうんですね。
しかし遅かれ早かれ、大友はある目的というか復讐を果たすため、日本にいつかは帰ろうと思っていました。 きっかけが欲しかったんでしょうね。
もっと続くかもという期待をしていましたが、これは完全な完結偏、人気シリーズは打ち止めですね。
花田が犯した失敗を花菱会が困り果て
西野と中田は野村会長が厄介だった
一歩の野村も二人を何とか排除したがっていた
警察もなにやら動きがあることを察するが
そしてとうとう大友が日本に帰ってくる