ある日、DM発送会社に勤める林徹(真田広之)のマンションに女の子が引っ越してきた。 彼女は加藤留美(小泉今日子)いうフリーのスタイリストだが、本当はルビイという名の快盗だというのだった。 徹はさっそく相棒として犯罪を手伝わされることになってしまう。
まずは巧妙な手口で食料品屋の親父(天本英世)から売上げ金を盗んだが、中味は大金とは程遠くて経費を差し引くと赤字だった。 頭の切れるルビイと頼りない徹だったが、二人は次に銀行襲撃を計画した。
しかし、これも徹が脅迫の手紙を銀行の係の女(吉田日出子)に渡すとき、買物メモを間違えて失敗してしまう。
しかし、ルビイは凝りずに宝石店詐欺を試るが、あっさり店主に見抜かれてしまう。
犯罪計画を楽しむような二人が次に狙ったのは、豪華マンションだった。
なんとか忍び込むことに成功するがが、管理が厳しくて脱出するのに精一杯で物を盗むどころではなかった。
徹は、もちろん犯罪を手伝っていることを母(水野久美)には言えず、いつも不審な行動を取る彼に母は心配が募るのだったが。 そして彼はルビイのことが好きだ が、彼女には恋人がいた。
そんな時、ルビイが喧嘩した恋人に宛てた手紙を取り戻してほしいといってくるのだった…
懐かしいですね。 キョンキョンがアイドルから少し女優へとシフトし始めた時の感じの頃でしょうか?
監督は和田誠、「麻雀放浪記」 を昔に見た記憶があり、監督作品はそんなに多くないんですが、いろんな形の参加作品は多い、多才能の方ですね。 イラストレーター、作家、アニメーションも手掛けるマルチの才能をお持ちで。
物語は、怪盗と称する加藤瑠美の犯罪に巻き込まれてしまう、さえない男のお話ですね。 本当に怪盗なのか?、いや怪盗ではなく “快盗” という事みたいですね。どう見ても本物の泥棒には見えません。
しかし計画は徹がへまをしなければ成功していたかもしれないことも多くあり、足を引っ張られている感じがします。 ただ、それを楽しんでいるのがルビィで、コンビを組むのが楽しいという事が伝わってきますね。
アクションコメディというよりも、恋愛ドラマという感じで、キョンキョンの歌と可愛さに癒される作品でした。