anttiorbの映画、映像の世界

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マタンゴ

1963年作品、本多猪四郎監督、久保明水野久美、小泉博、佐原健二出演。

ネオン瞬く夜の東京。 東京医学センターの精神科の病室で、男(土屋嘉男)が語り始める。 「みんな僕をキチガイだと思っているんです。 でも僕の話を聞いたら、あなたも僕をキチガイだと決めてしまうでしょう…」
太西洋のヨット旅行に出た一行、城東大助教授村井(久保明)、その教え子で恋人の相馬明子(八代美紀)、笠井産業社長の笠井、彼の愛人で歌手の関口麻美(水野久美)、笠井産業の社員でヨットのベテラン作田(小泉博)、若い推理作家吉田(太刀川寛)、漁師の息子で臨時雇いの仙造(佐原健二)等は、航海中猛烈な暴風雨に遭遇した。
マストは折れ、舵ははずれ、無電も使用不能となり、暴風雨がやんでもただ南へ南へと流されるばかり、水も食糧も なくなった。 七人はぐったりとなったまま死を待つほかはない。
そのとき、深い霧の中に島影が見えた。 一同は狂喜して上陸したが、絶えず白い霧が流れる不気味な無人島だ。 どうやら人間の足跡らしいものを辿って、一行が密林を抜けると、そこの海岸に一隻の難波船があった。 人間はおらず死体もない。 ただ、苔におおわれて、カン詰が残っていた。
船は核実験の海洋調査船らしい。 航海日誌には、MATANGOと謎めいた横文字が記されていた。 やがてカン詰も食いつくし、一同は食物を求めて奔走した。
その疲れ果てた彼らの前に、身の毛もよだつ怪物マタンゴが出現する。 巨大な体から燐光を放ち、手足とおぼしきあたりから細長い数千の触手をのばしている。
ライフル銃を射ちこんでもビクともせず、恐ろしい叫びをあげてジリジリと迫ってくる…

この作品をじっくり見たのは初めてでした。 カルト的な有名作品ですね。
監督は本多猪四郎、特撮部分は円谷英二ですね。 今作は1958年から始まった「変身人間シリーズ」 の番外編的な作品となっています。
主演は生き残った 土屋嘉男か、それとも城東大教授役の久保明なのか? まあヨット旅行メンバーそれぞれに個性がある感じなんで後半まで、群像劇の様相でしたね。
難破船の中に、びっしりと生えたカビ、まあこれだけでもこの島は尋常ではないことがわかりますが、不思議なのは遺体と思しきもの、たとえば骸骨などがないことですね。 脱出した形跡があれば船があるのは不可解で、ならばどこかで生きているか、遺骸がどこかにあるかという事になります。 その理由は後半までじわじわ引き伸ばされることになるんですね。
まあ、“マタンゴ” というきのこ人間の映画なんで、後半はそんなきのこ人間が生き残った笠井に襲い掛かってきます。
一番の皮肉は冒頭での笠井のセリフと対になったラストの彼のセ リフですね。 彼はなんと、この奇怪な島に対して、ある種望郷のような感情を漏らすんですね。 それは彼の今の状態から出たセリフでした。
なかなかシュールなラストシーン、ここでこの作品がぐっと上がった感じがしますね。

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気楽なヨットの旅立った

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しかし嵐で漂流、島に着いた

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しかしここは人がいない

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食料も尽き

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そこに現れたのは

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きのこ!

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