2011年作品、小林仁監督、遠藤久美子主演。
あきる野市に行けと言うものだった。 テレビ局からの、「五日市は今・・・平成の大合併のさきがけの街から」 というテレビ番組の情報収集の依頼で、平成の大合併の先駆的合併を行った東京都あきる野市へ赴くという事で、別の若い女の子でもいいんじゃないかと彼女自身感じていたが、なぜか黒田は彼女に行かせたくなっていた。
あきる野市は、合併から15年経った今、歴史的にも古くから栄え風光明媚だった当時の五日市がどう変わったのかを探り始めるというのがテーマで、彼女が降り立った駅は、秋川駅。 そんなに田舎でもない印象を受けた彼女が向かったのは市役所だった。
対応してくれたのは、市職員の栗原雄介(山崎佳之)、遠慮のない彼女は、すぐに案内を頼むが、もう時間は4時を過ぎていたので、今日はここで一泊をしたくなる。
しかし観光地なので、当日の宿泊は難しいと言う栗原、しかしためしに賭けた人気の旅館はキャンセルが出たので空いていた。 そこで料理は地酒を堪能する友里。栗原は上司の矢嶋明 (田中健)に許可をもらい彼女の取材に同行することになったのだった。
すっかり旅行気分になった友里は、次の日、栗原との待ち合わせ時間を忘れて足湯に入っていた。 そしていよいよ取材を開始するが、時が止まったかのような穏やかな空気が流れる土地柄に触れてゆくうちに、心が洗われていくような感情を覚えるのであった。
そして、昔からずっと五日市に暮らしている油屋旅館の女主人・岸トシ子(草村礼子)と出逢い、彼女の生き様に興味を抱くようになり、次第に友里の中でも何かが変わ り始める…
これは見たかった作品でした。 監督は小林仁、彼は公務員でありながら映画監督、いまはあきる野市に在住しているそうです。 昔は秋川渓谷にたまに家族で行ったもんですし、都会からちょっと足を延ばしていける近場の観光地、あきる野市ではありませんが、武蔵五日市駅で降りると “つるつる温泉” という立ち寄り湯もあります。(駅からは遠いですが)
小林監督は作品は短編が主ですが、五日市とのつながりで作品は小規模ですが公開されているみたいで、今作が一番の長編でキャストもなかなか揃えています。
GAFFERとして 「デスノート Light up the NEW world」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14532986.html にも参加しているとクレジットされています。
主演は遠藤久美子、昔から大ファンなんですが、最近はさすがに結婚して子供も生まれ、大きな役はされていませんね。 でも今作では彼女のいいところがいっぱい見れますね。
物語は、テレビ番組の製作の情報の依頼を受けることを専門にやっている女性社員が、東京の郊外の自然残る地に行き、人生が大きく変わるお話。 中央線で直通電車も走っているので、本当に気軽に行ける観光地ですよね。 さすがに宿泊したことはないんですが(帰ってこれてしまうから)、でもたまにはこういうところでのんびり近場な観光も良いかもしれませんね。
現地の実際に住んでいたり、働いていたりしている方に役者さんが混じる構成になっているのがわかります。 そして相手役の案内をしてくれる市職員・栗原に山崎佳之が起用されています。 初めて見る役者さんですが、彼がなかなかいい味が出ていました。
設定としては彼は秋川市側なんでしょうか? それともあまり地元に愛着がわかなかった男性なのでしょうか?
友里自身も自分のやりたかったことに気が付き大きく人生を変えていく、それに伴って彼女に触れた人も、だんだん変わっていく、自然の与える大きな力を感じさせるおはなしでした。
続いての取材でここに来た友里
栗原の案内で
五日市の自然に触れていく
そして、彼女との出会いが転機となる
そして彼女は決断をする