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山猫は眠らない3 決別の照準

2004年作品、P.J.ピース監督、トム・ベレンジャー主演。

かつて海兵隊きっての敏腕スナイパーとして名を馳せたトーマス・ベケットトム・ベレンジャー)。 傷病除隊から数年、衰えない腕と経験を買われて、与えられた任務の成功と引き換えに念願の復職を果たした彼だったが、様変わりした海兵隊の水になじめずに、酒びたりの日々を送っていた。
そんなある日、ベケットは若手政治家ニール・フィネガン(ケン・ストレッカー)の結婚式に出席する。 今は亡きニールの父親ポール(ジョン・ドーマン)は、ベケットにとってはベトナム時代の戦友であり、命の恩人でもあった。
生前にポールから預かっていた息子宛の手紙を代読したベケットは、実の父親のようにニールを祝福し、ポールの未亡人である女医シドニージーネッタ・アーネット)と喜びを分かち合う。
30年来の付き合いに なるベケットシドニーだったが、心に秘めた友情以上の想いを口にすることを、ベケットは恐れているかのようだった。
NSA(国家安全保障局)のエイブリー副局長(デニス・アーント)から新たな暗殺任務を打診されたベケットは、ターゲットの写真に目を疑う。 それはなんと、死んだはずのポールだったのだ。 ポールはかつての愛国心を失った危険人物に変貌し、ベトナム国境でイスラム過激派と取引をし、テロを組織しようとしているという。
ベトナム警察がポールを逮捕して身元が割れれば、米国政府や、未来の大統領候補と目されているニールへの悪影響は計り知れない。 ベケットは躊躇するも、その任務を引き受けることにする。
一路ベトナムへ飛んだベケットは、ホーチミ ン警察のクアン刑事(バイロン・マン)と合流する。 警察には内密でNSAの連絡員として活動しているクアンは、ポールを取引現場で逮捕するという警察の計画をベケットに明かす。 逮捕の直前にターゲットを消すこと。 それがベケットの役目だ。
午後10時、ベケットの照準が大勢の客でごったがえすクラブの片隅に、ポールの姿をとらえる。 古傷の指が震える。 引き金を引くベケット。 しかし弾丸は目標をわずかに逸れるのだった…

間髪入れず2年後に公開されたこの作品、この作品では、前作から復活したベケットに、老いが忍び寄ってくる展開になっています。
監督はP・J・ピース、テレビシリーズを多く手掛けている監督のようですね。 そして今回の相棒は現地ホーチミンの刑事クアンという事になるんでしょうね。 バイロン・マンが演じていますが、彼は香港出身でまた多くのテレビシリーズで起用されています。
今作の舞台はアジア、ベトナム。 そしてターゲットは戦友で、恩人という、ちょっと精神的に辛い仕事を請け負う事になってしまうんですね。 さらに1作目での怪我の後遺症が今作では色濃く描かれています。
一瞬の震えがターゲットを外してしまう。 これはこの後ベケットが仕事をするたびにつきまとっていくことになることが予想され、確実にベケットも年を取ったなあと、見ている者にも感じさせてもくれますね。
この作品は、アメリカでは劇場スルーだったようで、日本の方で劇場公開をされたという、珍しいケースですね。 ベレンジャーの立ち振る舞いが日本で多くのファンを持っているって判断されたんでしょうかね。
次作はガラッと趣が変わります。

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さらなる過酷な任務を追わされるベケット

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そして彼が行った先はベトナム

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現地の刑事クアンと合流

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そして任務遂行を目指す

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ターゲットは古くからの友人だったが

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