anttiorbの映画、映像の世界

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キャンディマン3

1999年作品、テューリ・メイヤー監督、トニー・トッド主演。

ロサンゼルス、画廊に勤める美しい女性キャロライン(ドナ・デリコ)、彼女は伝説の殺人鬼キャンディマン(トニー・トッド)の子孫であり、画家として名を馳せ、彼を描いた絵画を相続し所有していた。 その中にはキャンディマンであるダニエル・ロビテイルの肖像画もあるのだった。
彼女はやはり悪夢に時々さいなまれるのだった。 それはやはりキャンディマンの夢であり、彼女はそれはもう伝説、迷信だと思いたいのだった。
ルームメイトのタマラ(アレクシア・ロビンソン)はそんなキャロラインに吹っ切ってもらいたいがために、鏡の前であの言葉を5回言いかける。 しかし彼女がすんでに止めて、もう忘れると言う。
ある日、画廊の店主のミゲル(マーク・アデア-リオス)が、キャロラインに断りなく「キャンディマン展」 を開催しようと、キャロラインが所有していたキャンディマンの描いた作品を、勝手に陳列してしまうのだった。 殺人鬼として有名なキャンディマンの名を借りて、店の名を広めようと考えたのだ。
もちろん、そんな行為には強く反発するキャロライン。 しかし、ミゲルにこれは演出なんだと説得され、開催を了承してしまう。
「キャンディマン展」 当日、画廊に集まった人々は、やはりキャンディマンをただの怨霊や殺人鬼としか見ていなかった。
キャロラインは彼の名誉を回復する為、そしてキャンディマンがただの迷信である事を証明する為に、鏡の前で彼の名前を5回唱えてしまうのだった。 そこに、男が突然暴れだし、警備の人間に取り押さえられてしまう。
しかし、その男はミゲルの友人でデヴィッド(ジェス・ガルシア)といい、この一連の騒ぎは演出だった。 しかし、やはり惨劇は開始されるのだった。
まずはじめに犠牲になってしまうのは、ミゲルだった。
刑事のサミュエル・クラフト(ウェイド・ウィリアムズ)と、 L.V.サッコ(ロバート・オライリー)は、まずキャロラインを疑うが、彼女はミゲルの恋人であり、可能性は低く、デヴィッドが重要参考人とされ、取り調べを受ける。 しかし次に襲われたのはタマラだった。
三度 “キャンディマン” の殺戮が始まった…

前作で、血を受け継いでいるアニー・タラントが封印したはずなのに、今作では彼女はもう生きてはいないんですね。 一応自殺したことになっていて、亡霊として演じているのもエリザベス・ヘイズに変わっています。
監督はテューリ・メイヤー、初鑑賞ですね。 テレビ作品を近年は手掛けているようです。 主演のキャロラインにはドナ・デリコ、肉欲感のある女優さんですが、設定上はアニーの娘という事のようです。 今作は共同制作者という事でトニー ・トッドがクレジットされています。
クライヴ・バーカーも原案だけとなり、製作総指揮参加の2作目とは異なっているという事は、主演のトニーの意向を汲んだ続編製作という色合いが強いんでしょうか。
確かに一応の決着というか、“キャンディマン” の秘密、正体がわかり、それを封印したから決着編とも言うべき、ホラーとしてはドラマ性が高かった2作目、DVD化になっても良かったはずでしたが、この3作目はさすがにトーンダウンしました。
物語はいきなり新ヒロインのキャロラインが出てきます。 前作で最後に出てきた女の子が成長した姿なんですが、歳を取ったアニーが出てきません。 そしてだんだん彼女がもういないこと、どうやら不慮の死を遂げたことがわかってきます。 この時点でちょっと無理がありますね。
確かに彼女がある意味呪いの蓋をした存在だから、彼女がいなくなるとみたび呪いがかかることは考えられますが、彼女の死に説得力がないとね(^^) そしてまた自分の血を受け継ぐ女性との戦いになって行くキャンディマン、何か憐みさえ感じてしまいます。
今作は 「プリズン・ブレイク」 でベリック役をしていたウェイド・ウィリアムズが出演しています。 まあ彼を生かした作りになっている点はちょっと面白かったですが。

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画家としてのキャロライン

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そしてキャンディマンの展示会が行われてしまう

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しかしみたび惨劇が始まる

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彼女に死を迫るキャンディマン

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そして最終決戦に

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