新世紀の初め、ひとつの国が壊れた。 経済的危機により完全失業率15%、失業者1,000万人を突破。 大人を頼れない世界に子供達は暴走し、学級崩壊や家庭崩壊が各地で発生。
少年犯罪は増加の一途をたどり、不登校児童・生徒は80万人。 校内暴力による教師の殉職者は1,200人を突破した。 自信を失くし子供達を恐れた大人たちは、やがてある法案を可決し、施行する。
それが、新世紀教育改革法、通称「BR法」だ。 誰もが恐れる 「死」 を利用して、恐怖による支配によって大人の威厳を取り戻す目的で施行されたこの法律は、年に一度全国の中学校3年生の中から選ばれた1クラスに、コンピュータ管理された脱出不可能な無人島で、制限時間の3日の間に最後の一人になるまで殺し合いを強 いるという法律である。
今回BR法に選ばれたのは、岩城学園中学3年B組の生徒たちだった。 修学旅行のためにバスに乗ったはずが催眠ガスで眠らされ、無人島に連れてこられた生徒達に元担任・キタノ(ビートたけし)が現れる。 そしてある映像が流されるのだった。
ビデオのお姉さん(宮村優子)の話によると、最後のひとりになるまで殺し合いをするという内容だった。
食料と武器がそれぞれに渡され、武器はランダム、当たり外れがあるという事だった。 そして今回のゲームに二人の転校生も紹介される。 川田章吾(山本太郎)と桐山和雄 (安藤政信)だが、問答無用にゲームが開始される。
極限状態に追い込まれた生徒たちは、様々な行動に出る。 昨日までの友人を殺害する者、諦めて愛する人と死を選ぶ者、力を合わせて事態を回避しようとする者。そんな中、生徒のひとりである七原 秋也(藤原竜也)は、同じ孤児院で育った親友・国信慶時(小谷幸弘)がほのかな想いを寄せていた中川典子(前田亜季)を守る為、武器を取ることを決意する。
24時間以内に、決着がつかないと全員首輪の爆弾が破裂させられる。 そして、過酷な戦いに突入していく少年たち…
深作欣二監督、深作健太脚本、親子タッグで作り上げた衝撃作、原作は高見広春、この映画は強烈でした。 少年少女たちの殺し合い、ただそこに至るまでに、日本は国としての体制が崩壊していたというところは、しっかり押さえていないとわけがわからなくなりますね。
深作監督と言えば、「仁義なき戦い」シリーズ http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12524127.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13542322.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13550165.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13552604.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13555623.html ですね。
時代は変わり、バイオレンスは少年たちの舞台へ。
そしてこの作品の出演メンバーが、活躍している役者さんばかりで、ひとり政治家?になってしまっていますが。
主演の藤原竜也から始まり、安藤政信、柴咲コウ、栗山千明、塚本高史etcなのが今見返すと凄いですね。 最初と最後に出てくるたけしの不気味さも際立っていますが、ずっと電話でやり取りしている娘との関係は、続編で明かされるんですが。
この作品から、少年少女の殺し合いの作品がいかに多くできたか、特にホラー作品にはとても多く作られ、今も増えていることから、先駆的な作品でしたね。
先生から説明が
あっけに取られる生徒たち
首には何かセットされている
そして転入生が
ふたり