anttiorbの映画、映像の世界

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いなべ

2013年作品、深田晃司監督、松田洋昌、倉田あみ出演。

養豚場で働く智広(松田洋昌)、この歳まで独身で、痴呆の進んできた祖母の面倒を見ながら、地道に生きている。 そんな智弘の元へ、赤ちゃんを連れた姉の直子(倉田あみ)が17年ぶりに帰ってきた。
“なんで帰ってきたの?” と、突然の帰郷を訝る智広に対して、“理由いるの?” と素っ気なく答える直子。 音信不通だった直子は出て行ったきり全く連絡などなく、突然どうして戻ってきたのかが気になる智広だった。
ポツリポツリと記憶を辿ってゆくうち、幼い頃に2人で埋めた “何か” を掘りに行こうという話になる。 彼女に何かを言われると、彼女のペースになってしまうのは、時間がたっても一緒だった。 お互い歳を取ったと笑いながら、赤ん坊を祖母に預け、直子は昔と変わらぬ命令口調で智広を連れ出す。
仕方なく付き合う智広だったが、故郷を歩くうち、次第に姉と一緒に過ごした日々が蘇る。 始めに掘り出したものは、悪い点を取った答案用紙だった。 こんなものも埋めていたのか? 呆れるふたりだったが、直子が思っていたモノとは違っていたようで、別の思い当るところに向かう二人だった。
そして、思い出と共に2人が掘り起こしたものとは一体何なのか…?

深田晃司監督の短編作品、最新作は 「淵に立つ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14480749.html ですね。 これは大変面白かったし、監督らしさを満喫できるサスペンスドラマでした。 
「ほとりの朔子」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13488762.html も監督らしい作品でしたが、二階堂ふみの透明感がよく出ていましたね。
今作は4年前の短編作品、主演は松田洋昌。 彼はお笑いコンビ・ハイキングウォーキングな片方ですね。 インパクトがあるのは相方の鈴木Q太郎ですが、俳優としては彼の方が味がありそうですね。 もちろん相方も出演していますが、あまり意味はなかった(^^)
そして直子役は、倉田あみ。 元宝塚という事しか知りませんでした。 映画は初出演ではないですが、重要な役は今作が初めて?
物語は38分なんですね。 タイムカプセルではありませんが、彼女が戻って来た理由は、何かを見つけたかったから、それがどうしても気になって赤ん坊を連れて来たんですね。
その物はしばらくして見つかります。 しかし彼女は想い出のこの地をしばらく見て行きたいと言って、智広を先に家に帰すんですね。 帰って来るとある男が家に来ています。
幻想的なオチのこのお話、ちょっと切なく哀しい作品でした。

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養豚場で働く智広

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いきなり帰ってきた直子

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そして歩きはじめるふたり

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懐かしさからこみあげる笑い

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二人は何かを探し始める

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