anttiorbの映画、映像の世界

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疾風スプリンター

2015年作品、ダンテ・ラム監督、エディ・ポン主演。

“チーム・レディエント” は、チョン・ジウォン(チェ・シウォン)がエース選手として引っ張る自転車ロードレースの強豪チーム。 チームとしてのロードレースは、エースがいて、周りの選手がそれをサポートする。 優勝は走力のあるエース個人だが、その選手が優勝することによって、そのチームのポイントとなりランキングが上がり、年間優勝が決まるのだった。
ある日そこへ、チウ・ミン(エディ・ポン)とティエン(ショーン・ドウ)の2人が、アシストとして所属することになる。 互いにエースの座を目標に切磋琢磨しながら、アシストとして力を発揮する2人。
チウ・ミンは負けん気が強く上昇志向を持った選手だった。 またティ・エンは少しおっとりとした性格で、アシストに向いているが、ティ・エンとは同期のライバルでいい関係だった。 頂点にジウォンを据えた3人は友情を深め、ライバル “チーム・ファントム” としのぎを削る戦いをしていた。
ロードレースにクラッシュはつきもので、エースのジウォンが怪我をした際には、チウ・ミンは変わってエースを務めた。 しかしファントムは屈強な選手をそろえ、上り坂を得意としていた。 さらに勝利のためには手段を択ばない妨害行為までしてくる。トンネル内で先導車がいない時にも、わざとぶつかりチウ・ミンは傷ついてしまうが、彼はそこから盛り返しトップ争いをするのだった。
ところがある日、資金難により、“チーム・レディエント” の運営が立ち行かなくなってしまう。 監督(アンドリュー・リン)は選手たちの移籍先を必死に見つけ、3人はバラバラになり、ジウォンとチウ・ミンは各々チームでエースとなり、トップ争いをする立場になっていく。
しかしティ・エンはその争いには加われず不振にあえいでいた。
さらにチウ・ミンとティ・エンはホアン・シーヤオ (ワン・ルオダン)を巡って恋のライバルでもあった…

プロロードレースの作品は昨年公開の 「疑惑のチャンピオン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14266062.html がありましたね。 あの作品は、どちらかというとチーム戦よりも個人に視点が当てられていましたが、今作ではよりチーム戦としての背景が描かれています。
監督はダンテ・ラム、香港出身の監督で、私は初めて作品を見ました。 主演はエディ・ポン、彼も主演作は初めて見ます。 ヒロイン役はワン・ルオダン、なかなかスレンダーの彼女ですが、今作は結構トレーニングシーンもハードではなかったんでしょうか?
これは実際のロードレースの過酷さを良く引き出しています。 撮影の時もスタントはいるにしても本人が走るシーンも多く、練習風景はなかなか替えが聞きませんからね。 傷が絶えなかったらしいです。
チーム戦での汚い先方もあり、後半ではやはりドーピングの問題も画かれています。 心拍数を上げても続く体力には、やはり薬の誘惑があるんですね。
物語は3人の生き様を描いて行きます。 本当は、レディエントが存続していれば、3人の役割はずっと続き、チームとしても強くなっていったかもしれませんが、いきなりのスポンサー離れ、そして3人の人生は大きく変わっていくんですね。
我の強いテウ・ミンはチームメートと衝突、そして裏切られ、ティ・エンは禁止指定外の薬物の力をかります。 そして肺の病気から立ち直った女子選手のホアンも大怪我を追うという、それぞれ苦しい時期を経験していき…
韓国、台湾、中国から集まったなかなかのキャスティング、爽快感と、プロならではのギスギスした関係も終わってみれば爽やかな感じに浸れる作品でした。

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兄と妹が管轄するチーム・レディエント

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入ってきたライバルの二人

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エースのジウォン

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ゴール前の大クラッシュ

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最後は自転車を担いで

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肺の病から復活しようとするホワン

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